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構成図がなかなか書けないとき  2010年10月8日  No.1037
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 先日、「構成図が書けない」と、小学校3年生の子のお母さんから相談がありました。構成図が書けないので、作文が負担になっているかもしれないというのです。

 作文の勉強は楽しく書くのが最優先なので、こういう場合は構成図を書かなくてかまいません。しかし、それは次善の策です。いちばんいいのは、楽しく構成図を書けるようにすることです。

 構成図は、書ける子と書けない子がある程度分かれる傾向にあります。書ける子はすぐに書けるし、書けない子はなかなか書けません。

 それは、主に考え方の違いによるものです。構成図という名前から、作文の設計図を書くつもりで真面目に考えると、筆がなかなか進みません。

 そうではなく、思いついたことをただ列挙するつもりで書いていきます。だから、作文の中身と関係があまりないと思われることもどんどん書いてきます。

 何しろあまり止まらずに書いていき、もし書くことに詰まったら、これまで書いた別のところから枝を伸ばして書いていきます。

 関係なさそうなこともどんどん書くというのは、言い換えると、テーマとは直接結びつかないかもしれない似た話も書いていいということです。

 課題フォルダの10.1週にヒントの絵がかいてありますが、これだけではわかりにくい場合は、お母さんやお父さんが手ほどきをしてあげるといいと思います。

 子供が、「構成図がなかなか書けない」と言ったときは、お母さんが横にすわり、構成図を一緒に埋めていきます。その場合、できるだけ気軽に、よい意味でいい加減に書いていくことが大事です。その方が、子供も気楽に書けるようになるからです。

 親が子供のころ自分でやったことのないものは、どうしてもアドバイスが観念的になりがちです。ですから、構成図を書く練習は、最初はお母さんやお父さんの練習も兼ねて一緒にやっていくといいのです。

 このようにして2、3回一緒に書くと、大体の子は書き方の容量がわかり、自分で書いていけるようになります。

 下記のページに、構成図の書き方の例が書いてありますので、参考にしてください。

https://www.mori7.com/as/974.html

 なお、構成図が考えを深めることに役立つのは、主として作文のジャンルが説明文や意見文になったときです。小学校4年生までの事実中心の生活作文では、構成図を書くことに特に大きな意義があるのではなく、高学年になったときの準備としてやっているという位置づけです。

 しかし、小学校3、4年生でも、作文の字数がなかなかはかどらない場合、構成図を埋める練習をすることによって、作文がより楽に長く書けるようになります。

 構成図は、気軽に書くことが大事です。なかなか書けない場合は、周りからあまり、「ああせい、こうせい」ということは言わずに、お母さんが一緒に手伝って実際に書いてみるということでやっていってください。

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