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本当の国語力は作文力  2011年1月16日  No.1126
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=1126      





 小学校2、3年生から学習塾に通って国語の勉強をしている子がいます。

 親は、早くから勉強をさせれば力がつくと思いがちですが、低中学年からの塾通いは、かえって学力を低下させます。なぜかというと、塾では、解き方のテクニックを教えてテストをするだけの指導しかしないからです。その場合の国語の問題の多くは、選択式の問題です。ところが、この選択式の問題では、国語の実力はわかりません。

 言葉の森のホームページにも、センター試験を受ける高校3年生向けに、一応選択式の問題の解き方のコツを載せていますが、センター試験はだれでも満点近い成績をとれるものです。選択式の問題で、高得点をとっても、国語の実力がついたとは言えません。

 その証拠に、東大の国語の問題に、選択式の問題はひとつもありません。すべて50字から100字ぐらいの記述式の問題です。東大の合格者を多く出している開成中学・高校の国語の問題も、選択式の問題はなく、ほとんどすべてが記述式の問題です。

 つまり、選択式の問題で得点をとるコツを身につけるようなことは必要ないということなのです。そのようなコツは、試験の前に2、3時間説明するだけでだれでも身につけることができます。小学校の低中学年から塾に通って勉強するようなものではありません。

 低中学年から塾で勉強する弊害はほかにもあります。それは、家庭での読書の時間がなくなってしまうことです。言葉の森の生徒で、あまり本を読んでいない子にその理由を聞くと、ほぼ例外なく塾や習い事が忙しいから読む時間がないということです。

 塾によっては、夕方から夜遅くまで勉強をさせるところがあります。そうすると、その日は家に帰っても、夕食や明日の支度などをしているうちに寝る時間になってしまいます。読書というものは、一日でも読まない日があると読む習慣が崩れるので、時間のあるときにも本を読もうという気が起きなくなります。そして、この毎日本を読む習慣は、低中学年のうちにつけておかなければその後はなかなかつきません。

 低中学年からの塾通いは、勉強が忙しいから、本を読まなくなり、次第に成績が低下するから、更に勉強に追われるようになり、更に本を読まなくなる、という悪循環に陥る可能性が高いのです。

 本当の国語力は、作文力に表れます。しかし、作文力は、学校や塾の普段の国語の成績には出てきません。

 ところが、推薦入試で作文の試験が重視されるようなところでは、この作文力が生きてきます。そして、この作文力は、作文の試験のときに活用できるだけでなく、その子が社会生活を送るようになってからも、さまざまなところで役立つ本当の学力になるのです。
 
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