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家庭学習をどのように進めるか 1(総論)  2012年7月15日  No.1581
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 これからは、家庭学習の時代です。

 学校教育では、多様な生徒をひとつの教室で一斉指導することがますます難しくなっています。

 学習塾では、テストの成績を上げるための勉強になっているので、長時間の詰め込みと競争が増え、かえって子供たちの本当の学力(思考力や創造力や勉強に対する意欲)が育ちません。

 しかし、家庭での学習というとき、親もまた従来の教育のスタイルを踏襲してしまうことが多いのです。そのいちばん多いパターンは、学校ごっことか先生ごっことかいう言葉で表されるようなスタイル、つまり、親が先生の代わりになって子供に教え込んだりテストで評価したりしてしまうことです。

 親が先生の代わりに教え込む弊害は、第一に親の負担が大きくなることです。そのため第二に、子供を叱る場面が増えることです。第三に、子供が受け身の状態で勉強することです。そして第四に、だから子供にとって勉強が面白くないものになることです。親はたびたび怒り、子供はやる気がなくなり、しかも成績も大して上がらず、という状態に、家庭学習は陥りやすいのです。

 かといって、自宅でできる通信教育のようなものを利用しても、それらの教材は子供がやりやすいようにはできていても、力がつくようにはできていません。

 ドリルをやって力がつくなら、すべての子は力がついているでしょう。そうならないのは、もうひとひねり大人の工夫が必要だからです。例えば、できなかった問題だけチェックして、2回、3回とくりかえすような工夫です。ところが、そうい工夫とセットになっている教材はまずありません。だから、家庭学習は全く新しい勉強の仕方として根本から作りかえる必要があります。

 小中学生の子供たちの学力をつける最も重要な教科は国語です。国語力は、理解力、思考力、表現力、創造性を総合したものです。国語力がある子は、頭のいい子であり、大学に入ってからも社会に出てからも活躍できる人になります。

 しかし一方、国語は現代の入試のやり方では、数学や英語ほどには大きな差のつかない教科です。今後は作文小論文試験が増えるので国語も数学、英語以上に大きな差のつく教科になってくるかもれませんが、現行の普通の入試では、数学と英語の得点力が合否に大きく影響します。

 だから、これからの家庭学習は、国語、数学、英語をバランスよくやっていく必要があります。(つづく)

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