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精読とは繰り返し読むこと、そのために傍線を引くこと  2013年11月12日  No.1979
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 速読とは、速く読むことです。しかし、精読とはゆっくり読むことではなく、繰り返し読むことです。
 そのためには、読むときに文章に傍線を引いておくことです。

 傍線を引く箇所は大事なところというのではなく、自分なりによくわかったところ、面白いと思ったところです。
 そして、その傍線を引いた箇所を何度か斜め読みしていると、文章の全体がつかめてきます。
 これが、「読書百遍意自ずから通ず」です。

 しかし、子供たちは、傍線を引くということをなかなかしません。
 学校や塾でやった国語の問題を見せてもらうと、ほとんどの子が問題用紙がきれいなままです。

 教科書には落書きをせずきれいに使うことと言われているからかもしれません。
 しかし、教科書でも、参考書でも、問題文でも、どんどん書き込みをして、自分の読んだあとを残しておく方がいいのです。

 読書の場合も、面白いと思ったところに傍線を引いておけば、あとで読み返すときに、その傍線の箇所だけ読むと全体を思い出せます。
 これまでは紙の本が中心だったので、傍線を引くと、他の人が読むときに邪魔になるということがありました。
 しかし、これからは、本もデジタル化していくので、ラインマーカーを引いたり書き込みをしたりして、自分なりの読み方をすることがもっと容易になってくると思います。

▽関連記事
「国語の成績を上げるために――読解問題の解き方、記述の仕方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1795

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 ある教育サイトに、お母さんからの質問として、「飛ばし読みをしている様子で、肝心の質問の答えを読み取り損ねている」という相談がありました。
 それに対する回答として、「文章の読み方には、『速読』と『精読』の2つがあり、問いに関連した問題文の部分を読むときはゆっくり『精読』で」ということが書かれていました。

 それも、確かにいいと思います。
 しかし、根本的には読む力をつけて、速読でも文章を読み取れるようにすることが大事です。


 3色ボールペンで色分けをして傍線を引くということをしている人もいるそうです。
 そんなことをしていると、「今日は緑がなかったから、傍線を引くことができなかった」となりかねません。
 勉強でも何でも、できるだけ制約がないようにやっていくのがいいのです。


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