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奪い合う社会から与え合う社会へ  2014年9月6日  No.2209
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 これまでの社会は、奪い合うことによって発展してきました。
 ある人が強力な矛(ほこ)を作れば、ある人はそれ以上に強力な盾(たて)を作るというのが、世の中の進歩の姿でした。
 ある人が鍵を作れば、ほかのある人がその鍵を壊す方法を考えるというのも、かつてはひとつの進歩でした。作ることと壊すことが相まってGDPを高め、社会を豊かにすると考えられていたのです。

 しかし、そこで作られた豊かさが、果たして人間の幸福に結びついているかと考えると、誰もが疑問に思わざるを得ないような状態が増えてきました。
 鍵を作ったり壊したりするよりも前に、鍵の要らない社会を作った方がよいのではないかと、多くの人が感じ始めたのです。
 そして、それまでの作ったり壊したりするために費やしていた時間を、もっと別のことに向ければいいのではないかと思い始めたのです。

 しかし、それは、政策としてできることではありません。
 強力な政府が、賞や罰で強制しても、奪い合うことを前提に発達してきた社会は変わりません。

 一人ひとりの心が変わることによって、新しい社会は生まれてきます。
 しかし、心を変えることができるのは、宗教ではありません。
 人間の心は、命令によってではなく自覚によって変わらなければならないからです。

 これまでは、そういう理想の社会は、遠い夢のような話と思われてきました。
 しかし、今、身近にいくつもそんな理想の片鱗を見ることができるようになっています。

 奪い合うことによって豊かさを追求してきた社会は、やがて静かに過去のものになるでしょう。
 そして、与え合うことによって豊かになる社会が、それと入れ替わっていくのです。
 子供たちの教育も、奪う力をつけるものから与える力をつけるものへ、これから静かに変わっていくのだと思います。

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