言葉の森の作文通信がなぜよいか
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のびしろのある子に育てるには  2015年3月29日  No.2342
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=2342      




 小学校低中学年までの勉強は簡単です。だから、勉強の時間に比例して成績が上がります。しかし、その延長に高学年の成績があるのではありません。
 ここを多くの人は勘違いしています。そのため、小さいころからよくできている子が、大きくなってもよくできると思ってしまうのです。

 学年が上がると、勉強に新しい要素が出てきます。それが考える力です。低中学年までの勉強は、特に考えなくても条件反射的にできるものがほとんどでした。たまに考える問題があっても、それは、文章題の文章が読みにくいというような難しさであって、問題そのものの本質的な難しさではありませんでした。

 ところが、高学年になると、よく考えないとわからない問題が出てきます。このときに、役に立つのが、考えることが苦にならないという姿勢です。更に言えば、考えることの面白さを知っているという感覚なのです。
 難しそうな問題を見て、「わあ、いやだ」と思う人もいれば、「わあ、おもしろそう」と思う人もいます。この違いが、高学年の学力の差となるのです。

 では、そういう考えることの楽しさを知っている子に育てるには、どうしたらいいのでしょうか。それは、決して低中学年で難しい勉強をさせることではありません。もっと楽しいやり方があるのです。

 その一つは、楽しい説明文の本を読ませることです。物語文の本の多くは、単にストーリーの展開の面白さで読み手を引きつけるものが多いので、考える力にはあまり役立ちません。説明文の本には、こういう理由でこうなったとか、これが原因でああなったとかいう物事の因果関係が立体的に書かれているものが多いので、そこで考えることの面白さに目覚めることが多いのです。

 もう一つは親子の対話です。お父さんやお母さんが、子供との対話の中で、やはり物事の因果関係などがわかる構造的な話をするのです。それは、単に知識を伝えるような話ではありません。親自身が考えることを楽しむような話が大事なのです。

 こういう読書と対話をするためには、勉強の時間はむしろほどほどにしておく必要があります。まして、塾や習い事で子供の帰りが遅くなり、家庭では食事をして寝るだけというような生活では、かえって考える力は育ちません。

 受験勉強は、受験する年の1年間に集中してやるもので、それを何年も前から先取りしてやるものではありません。受験勉強の先取りは、時間的な無理が出てくるので、結局肝心の考える力を育てるための余裕がなくなってしまうのです。

 まして、今の時代は、よい大学を出たら一緒安泰というような牧歌的な時代ではありません。大学に入っても、社会に出てからも、常に新しい知識を吸収して、前向きに考えて行動していくことが要求される時代です。受験勉強までで力を使い果たすような勉強をしていては、社会に出てからの活躍はできません。

 将来ののびしろのある子は、小さいころから、言われたとおりのことだけをしてはいません。ノートに落書きを書くような、やらなくてもいいようなことをついやってしまうのが、力のある子です。作文についても、先生が説明してくれたヒントとは違うことを書こうとする子が、考える力をつけていくのです。
 

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のびしろのある子に育てるには 森川林 20150329 に対するコメント

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やま 20151004  
言葉の森を今月からじゅこうしているものです。楽しい説明文の本とは、具体的にどの様な本がおすすめですか。

森川林 20151004  
 やまさん、こんにちは。
 図書館の子供向けのノンフィクションコーナーがいいと思いますが、最近見たものの中では、これがおすすめです。
「毎日小学生新聞 マンガで理科!きょうのなぜ」
http://www.amazon.co.jp/dp/4035442615


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