低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


これまでの全記事
自分は個人であるとともに他人と同じひとつのものと教えることがこれからの教育の出発点  2016年9月11日  No.2663
ホームページの記事は→2663


 川田薫さんの本を読みました。「たましいよろこびっぱなしの生き方」という変わっった題名の本です。
(最初に入れた記事で、「よろこっびぱなし」と書いていました。失礼しました。)
 川田さんは、世界で初めて(だと思いますが)、生命あるいは生命的なものの創造に成功した科学者です。ほかにも、さまざまな世界初の発明や発見があります。現在82歳。

 川田さんのような新しい考えを生み出す人に共通していることは、自分が単独で存在しているのではなく他のものを同じひとつのものとして存在しているのだという確信です。

 昔は、「人類はみな兄弟」などと言うと、気持ちはわかるが一種の冗談のように受け取られるところがありました。今でも、個体の境界ははっきりしているので、基本は個人的な存在として人間は生きています。
 しかし、同時に、人は個人として終わるものではなく、過去や未来も含めて全体の世界の一部として生きているのだという感覚が、だんだんと多くの人に共感されるようになってきたように思います。

 これは、子供の教育については更に重要になってきます。
 今の受験勉強は、友達と競争して、その競争に勝つことが目標のようになる勉強です。

 競争は確かに人間の活力の動機にもなりますが、それは子供たちのゲームのような遊び的なものであるときはマイナス面はありませんが、真剣に利害が絡むようなものになると、しかも大人的な利害がからむようになると、弊害が大きいのではないかと思いました。

 子供たちの教育の出発点は、自分は他人と同じだということを教えることであって、他人との競争に勝つことで自分があると教えることではないと思います。
 世の中の意識が進んでいるのに、教育の方がまだ一歩遅れているような現状があるのではないかとこの本を読んで思ったのです。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 生き方(41) 

 コメント欄
コメントフォーム

自分は個人であるとともに他人と同じひとつのものと教えることがこれからの教育の出発点 森川林 20160911 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」