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英数国の勉強法(その2)  2009年3月28日  No.436
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英数国の勉強法(その2)
 国語の勉強はコツがわかると点数が上がる面がありますが、コツだけで土台の力がないとやはり限界はあります。その土台の実力をつけるための方法は、やはり難しい文章を読むことです。
 私が高校生のときの話です。当時、学園紛争が盛んで、政治や社会を論じる総合月刊誌が多数出ていました。「展望」「自由」「世界」などという名前からして硬そうな雑誌です。高校3年生のころは、こういう総合月刊誌を毎月何冊か買って読んでいました。すると、それまでも国語は比較的得意な教科でしたが、さらに国語の成績がよくなったという経験があります。現在そういう硬い雑誌には触れる機会があまりないので、やはり全国の入試問題の問題文を読書代わりに読むということがいちばん能率のいい勉強になると思います。
 難しい文章を繰り返し読むという勉強法は、一見あてのない勉強のように見えます。それよりも、国語の問題集を解いていた方が、勉強をしているような感じがします。しかし、問題を解くための時間は、ただ文章を読むだけの時間の数倍かかります。問題を解くよりも文章を読むだけの方が密度の濃い勉強ができるのです。
 また、全国規模の模擬試験があれが、その試験の選択問題を理詰めに解く練習もやっておくといいと思います。

 英語の選択の問題は、国語の選択の問題と共通しています。特に、大学入試の英語の問題については、選択問題は半分以上国語力と言っていいと思います。

 日本の高校教育は優れているので、高校時代は受験に関係のない科目でも満遍なく勉強しておくことがあとで役に立ちます。私が高校生のとき、物理の先生と相性が悪く、物理の勉強をあまりしませんでした。いま考えると、先生の好き嫌いと教科の好き嫌いを混同してもったいなかったと思っています。そのかわり、政経のおじいさんの先生が好きで、受験に関係のない科目でしたが、いちばん熱心に勉強をしていました。
 高校時代に勉強したことは、社会人になると忘れてしまいますが、何かの拍子に必要になったときにそのころの教科書や参考書を読むと、すぐに内容を思い出します。

 大学生の勉強のいちばんのポイントは、古典を読むことです。高校の社会科の教科書に出てきたような有名な人の本で、岩波文庫などに収録されているようなものを読んでいきます。もちろん岩波文庫以外にも古今の名著はいろいろなところから出ています。大学生のころは、古典のような遠回りの勉強よりも、入門書や概論書で手軽に幅広く勉強したいと考えがちですが、古典を読むことは、ものの考え方の骨格を作る上でとても役にたちます。社会人になると古典を読むような時間はなくなりますから、大学生の間にできるだけ原典と呼ばれる本を読むようにしていくといいと思います。

 話が前後しますが、中学生の勉強法でおすすめの本は、「中学生の自宅学習法」(内藤勝之)です。これを読むと、読むだけですぐに成績が上がるような気がしてきます。勉強の基本が載っているので、高校生にも役立ちます。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)

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