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作文検定と文章自動採点ソフト森リン  2009年3月30日  No.438
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 小学生のころは、作文を書く機会が豊富にあります。特に小学校低学年のころは、毎日日記を書くという宿題も多く、書く機会に恵まれています。
 しかし、小学校高学年から中学生になると、作文を書く機会はかなり減ってきます。高校生になると、学校で文章を書く機会というのものがほとんどなくなります。大学入試の小論文に対応するために、高校でも書く時間をふやしているところがありますが、共通している問題は、採点と講評に負担が大きいのであまり頻繁に指導することができないということです

 そこで、言葉の森が考えたのは、大まかな評価をソフトが採点し、細かい部分を人間が見ていくという方法です。
 言葉の森が開発した作文小論文の自動採点ソフト「森リン」は、人間の評価との相関が高く、使い方を工夫すれば十分に実用にたえるものになっています。作文検定試験も、この森リンの採点を中心に行っています。
 森リンで採点すると、人間が読んで内容が濃いと感じられる文章が高得点になります。しかし、内容の判断をソフトがしているわけでありませんから、奇抜な内容であっても高得点を取れる場合があります。しかし、あまり不自然な内容の文章は、語彙の分布にも不自然な面が出てくるので、その不自然さをチェックすることによって、人間の評価と似た評価になります。

 ここで、大事なことは、森リン以外の他のソフトでも、似たような得点の傾向になるということです。ということは、今後、機械による採点が普及すれば、その機械による採点に対応した文章の勉強が行われるようになるという予測ができます。
 これは現在の入試問題と勉強法の関係と似ています。最初は、常識的な学力に対応した入試問題ですが、その入試問題に対応した勉強の仕方が行われるようになると、その勉強法を上回る入試問題が出されるようになります。そして、入試問題の傾向と勉強の方法がスパイラル状に発展して学力が進歩していくのです。これがときに、学力の本質をはずれた瑣末な入試問題につながる可能性はありますが、それをチェックすることができれば、評価と方法が相互に影響しあう形で物事が進んでいくのはいいことだと思います。
(つづく)

(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)

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