国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
自習をスムーズにさせるコツ(その1)  2009年5月25日  No.500
ホームページの記事は→500


 毎日同じことをさせるというのは、実はいちばん大変なことです。

 目先の変わったものを次々にさせるというのは、それに比べるとはるかに簡単です。例えば、今週はこっちのドリルをやってみて、それが終わったら、来週はあっちの問題集をやるというような勉強が簡単な勉強です。

 しかし、もちろん本当に力がつくのは、同じことを毎日同じようにやる勉強の方です。



 では、この勉強をどのようにすればいいのでしょうか。

 大事なことは、二つあります。



 第一は、やりやすい状況を作るということです。そのためには、自習をする時間を決めておきます。そして、ただ決めるだけではなく、その決まった時間が来る30分ぐらい前にひとこと、「あと30分ほどで勉強の時間ですよ」と声をかけておきます。そして、10分ほど前になったら、「あと10分ぐらいで勉強の時間ですよ」とまた声をかけておきます。そのように心の準備をさせておけば、その時間が来たときにスムーズに勉強に移行できます。

 これは、ゲームをやめさせるときも同じです。突然、「もう時間だからやめなさい」と言ってやめさせるのでは、子供はなかなかそれに従うことはできません。そうすると、「あと、もう少し」と言うことになり、親がその「もう少し」を認めてしまうと、決まったことは守らなくても何とかなるという家庭の文化を作ってしまいます。

 ゲームの時間を例えば30分と決めておいたら、途中で必ず「あと10分ぐらいで終わりですよ」と声をかけておくのです。そうすれば、心の準備ができるので、決まった時間にすぐに終えることができます。たとえ、ゲームの状況によってすぐには終えられないときでも、延長の時間はわずかです。

 そして、できればもうひとこと、「いつも時間が守れてえらいねえ」と褒めてあげます。成功させて褒める、というのが習慣作りの基本です。

 そこまでやらなければならないのか、という人もいると思いますが、子育ては仕事と同じです。そこまでやらないと、いい子にはならないのです。

 そして、これも仕事と同じで、いろいろなツールを上手に使うことが大事です。時間制限でよく使えるのがタイマーやアラームです。勉強時間の15分前にアラームが一度鳴るようにしておき、そこから15分後にタイマーが鳴るようにしておけば、勉強のスタート時間を守りやすくなります。また、このやり方に慣れてきたら、子供が自分でアラームやタイマーをセットすることもできます。


(つづく)


 「自習をさせるコツ」のあと、「付箋読書の仕方」を掲載します。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭で教える作文(55) 

 コメント欄
コメントフォーム

自習をスムーズにさせるコツ(その1) 森川林 20090525 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」