言葉の森の記事よりTOP

△ひとつ前の記事 作文の書き方——中学受験の作文

作文の書き方——中学生前半の作文   2009年6月22日  No.534

▽ひとつ後の記事 作文の書き方——中学生後半の作文



作文検定6級レベル
中学生の前半は理由を考えて書こう

 中学生の前半は、意見文の基本的な構成を身につけます。意見の理由を複数入れるとわかりやすくなります。各段落は同じぐらいの割合で書きましょう。字数の目標は六〇〇—一二〇〇字です。

▼ここが大切!

▽是葉の主題

 よいか悪いかをはっきりさせて主題を考える練習です。書き方は、「……がよいと思う」「……が大切だと思う」「……べきだと思う」のような形になります。

▽複数の理由

 意見に対する理由を考え、その理由に対応した実例を考えるという書き方です。理由を考えるということは、物事を抽象的に考えることなので、最初のうちは書きにくいかもしれません。

▽社会実例(データ)

 社会的な実例を書くときに、数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習をします。

▽反難意見への理解

 自分の意見と反対の考えに対し理解できる点を書きます。意見を書くときの習慣にしていきましょう。

▽具体的読明の結び

 最後の段落で意見を書いたあと、その意見の裏づけとなる具体的な例を書いていきます。

▼作文を書き終えたあとに

 中学生の作文は、意見中心の文章になるため、小学生のころの作文よりも上手に書けなくなります。これを克服するためには、意見文にふさわしい実例や語彙を蓄積していくしかありません。文章を書くことがいちばん苦しくなる時期ですから、周囲の人は、よいところを見て励ましてあげることが大切です。そして、その一方で読むカをつけていきましよう。

▼作文のお手本!

   あだ名はよいか悪いか

 新しいクラスになって一週間もすると、みんなのあだ名がわかってきた。最初は、斉藤さんとか田中君とか呼んでいたが、だんだん、さいちゃん、たな君などと呼ぶようになった。そして、それにつれて、クラスの中でみんなの笑い声が増えていった。私は、あだ名はよいと思う。その理由は二つある。

 第一の理由は、あだ名て呼ぶと親しみが増すからだ。私も最初、自分の名前を坂田さんと呼ばれていたときには、白分でもよそ行きの言葉で「はい」と答えていた。しかし、あだ名でキャロラインと呼ばれるようになってからは、返事の仕方も白由になった。

 あだ名がよいと思う第二の理由は、あだ名はその人の個性を表すからだ。戦国武将のあだ名で有名なのは、秀吉の「猿」だが、秀吉にそのあだ名をつけた信長は、若いころ、「うつけ」と呼ばれていた。また、秀吉のあと、天下を取った家康は、「たぬき」と呼ばれていた。それぞれ、その人物の性格や雰囲気が伝わってくる。しかし、私だったら、もう少しいいあだ名をつけてあげたいと思う。

 確かに、あだ名には人を傷つける面もある。それは、あだ名が往々にして、その人の身体的な特徴をもとにつけられることがあるからだ。例えば、首が長い人をキリンと呼んだり、ロが耳まで続いている人をワニと呼んだり、上半身が黒くて下半身が白い人をバクと呼んだりするのは、本人を傷つけることになる。私はこれから、人を傷つけないようなあだ名を工夫していきたい。


▼中学生前半の日記の書き方

 その日に思ったことを、「社会実例(データ)」「反対意見への理解」が入るように書きましょう。日記に社会的な実例を入れるとき、固有名詞や数字などのデータがしっかりしていると説得力が出てきます。内容に関連のあるデータを調べてみましょう。

○月○日

 先日、あだ名の作文を書いたので、今日は、英語のニックネームを調べてみた。
 ロバートはボブ、ウィリアムはビル、マーガレットはメグ、エリザベスはべティなどの愛称で呼ばれているようだ。私のあだ名のキャロラインは、キャリーで、何だか荷車のような感じがした。
 確かに愛称は親しみがわくが、格調高さに欠ける気がしてきた。

▼日記を書き終えたあとに

 中学生は、白分の世界を持つ時期です。子供の日記であっても、プライバシーは尊重してあげましょう。中学生のころは、親子で共通に話す話題が乏しくなりがちです。調べたデータなどをもとにすると、新しいコミュニケーションがとれるようになります。

同じカテゴリーの記事

作文の書き方(46) 
Online作文教室言葉の森