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作文の文章に話し言葉を使うケース―ご意見に答えて  2009年8月28日  No.612
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 小5の保護者の方から、「文章中に話し言葉があるので指導してほしい」というご意見がありました。

 以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。



 話し言葉を使うという場合、二つのケースが考えられます。

 一つは、文章を書くのが好きな子が、ところどころに軽いノリで自由な筆致で書く結果、話し言葉になるという例です。これは実力のある子の場合ですから、問題はありません。すぐに直ります。

 もう一つは、まともな書き言葉の文章の語彙が少ないために、話し言葉になってしまう場合です。

 例えば、「ぼくは、おばあちゃんちでねちゃいました」などは、書き言葉の語彙が少ないために話し言葉で書いてしまう例です。「おばあちゃんのうちで」「ねてしまいました」という文章語を読む機会が少ないために、そういう言い回しがなかなか使えないので話し言葉になってしまいます。

 この場合、厳しく注意して直るかというと、そういうことはなく、直るよりも注意の繰り返しで書くことが嫌になってしまう方が多いのです。

 注意する場合でも、「話し言葉で書かない」という一般的な注意ではなく、「この言葉は使わないこと」という一つか二つに限定した注意であれば効果はありますが、そのように限定すると、今度は指導する機会が少なくなります。

 したがって、話し言葉が多い子の場合は、まず文章的な言葉を読む量を増やしていくことが勉強の中心になります。

 大人は子供の表記のおかしい点をよく心配しますが、幼稚な話し言葉のまま大人になる子はいません。どの子も、中学高校と学年が上がるにつれて文章的な言葉で書けるようになってきます。それは、学年が上がるにつれて、書き言葉の文章を読む量が増えてくるからです。

 目につきやすい表記の面は、直接指導するよりも、読む量を増やすことによって気長に直すのが基本です。

 目につきにくい表現や構成の面が勉強の中心になると考えていってください。

 ただし、具体的に、「この言葉をこう使うのは気になる」ということがありましたら、担当の先生、又は事務局にご相談ください。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
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