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家庭学習の、よい教え方よくない教え方  2009年9月21日  No.639
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 長文暗唱の自習をするとき、低学年では最初のうち、お母さんの助けが必要なことがあります。
 そのときの教え方で、よい例とよくない例を紹介します。

 この教え方は、あらゆる家庭学習に共通しています。



よくない教え方よい教え方
子供の反応
「さあ、長文の暗唱をするよ」
(暗く、いかにも苦しい勉強が始まるかのように言う)
「さあ、長文の暗唱をするよ」
(明るく、いかにも楽しいことが待っているかのように言う)
「えー! なんで」
(いやそうに)
「なんでかというとね……」
(くどくどと説明する)
「はい、大人が子供のために言っていることに『なんで』なんて言わないの」
(あっさり)
「なんで、○○○なの」
(と更に続く)
(更にくどくどと説明する)

「さあ、この100字を読んでみて」
「ほら、『なんで』って言わないの(笑)」
(子供の理屈につきあう必要はありません。ただし、子供が心から疑問に思っていることについてはしっかり説明します)

「さあ、この100字を読んでみて」
「○○○、○○○○○」
(だらだらと読み、ときどき読み間違いがあるが気がつかない)
「そこは、○○じゃなくて、□□でしょ」
(と注意してしまう)
「あ、じょうずに読めたね」
(注意はせずに、感心して褒める)
「○○○、○○○○○」
(何度も同じところを読み間違える)
「ほら、○○じゃなくて、□□でしょ」
(そのつど注意してしまう)
「じょうずに読めるね」
(注意は全くせずに、ただ感心して褒める)
「ねえ、まだやるの?」
(いやそうに言う)
「そうだよ。これをしなきゃ読む力がつかないから」
(真面目に返事をする)
「はい、続けて言ってみよう(笑)」
(子供の言葉にはとりあわず、単純に明るく続けさせる)
「○○○、○○○○○」
(いやいや読み出し、また読み間違える)
「ほら、しっかりやらなきゃいつまでたっても……」
(真面目に注意する)
「ようし、どんどんじょうずになってきた」
(注意は一切せずに、感心したように褒める)
「ねえ、まだやるの?」
(たまに、思い出したように言う)
「そうよ。これを読んでいたら、勉強ができるようになるんだから」
(そのつど真面目に答える)
「はい、あと10回ぐらい。がんばろう」
(子供の言葉にはとりあわず、明るくスポーツの練習のように続けさせる)
「○○○、○○○○○」
(何とか30回読み終わる)
「ほら、がんばってやればできるんだから」
(いかにも苦しいことがやっとできたかのように言う)
「ようし、できた。じゃあ、見ないで言ってみよう」
(いかにもできて当然だったかのように明るく言う)
「○○○、○○○○○」
(ところどころ間違えながら暗唱する)
「うーん、ちょっと○○のところが違ったけどね」
(できなかったところを一応注意する)

(親も子もくたびれる)

(翌日も真面目にやる)

(だんだん負担になってくる)

(親子げんかになる)
「すごい! よくできた。この調子」
(注意は一切せずに明るく褒める)

(親も子もさわやかな達成感)

(翌日もスポーツのように明るくやる)

(いつの間にか力がつく)

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