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勉強はスポーツのように明るく単純に取り組む  2010年5月13日  No.900
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 スポーツの練習では、「今日はかったるい」「休みたい」などと子供が言ったら、コーチは、「何を言ってるんだ」「しっかりしろ」とどなって練習をやらせて、何も問題はありません。できないことをさせるわけではありませんから、がんばらせることは無理なくできます。子供は、「えー」などと言っても、コーチが断固として決めたことについては、喜んで従います。子供は、大人からはっきりし指示をされることを求めているのです。

 ところが、勉強になると、迷いだす大人がいます。子供が、「くたびれた」「やりたくない」などと言うと、「そう、困ったね」などと、それに引きずられてしまう人が多いのです。

 例えはよくありませんが、小6の長文に、「ペットの犬に引っ張られて散歩する日本人」という話が出てきます。吠える犬、噛む犬など、言うことをきかない犬の共通点は、犬が自分を主人だと思っていることです。そういう関係になると、人間はいつも犬を叱り、犬はいつも言うことをきかないという状態が固定化します。

 ところが、人間と犬の関係がうまくいっていると、人間は自由に犬に任せ、犬は自然に言うことをきくという状態になります。こうなると、ムチもアメも必要ありません。

 教室で勉強をしていると、ときどき、「先生、わからない。来て」と、遠くから叫ぶ子がいます。生徒の方が、自分が主人だと思っているのです(笑)。だから逆に、先生が、「○○君、説明するからちょっとおいで」などと言ってもなかなか来ません。

 スポーツの練習であれば、こういう場面はまずありません。「○○、ちょっと来い」「はい!」と、呼ばれればすぐにダッシュで来るのが普通です。

 企業が、スポーツをしていた学生を採用するのは、スポーツをしていると、このように自然に健全な人間関係ができるということと、スポーツをしていると勝ち負けにタフになるということがあるからです。

 いったんできた人間関係は、なかなか変えられません。先生と生徒の関係も、親と子の関係も同じです。しかし、犬と人間の関係と違い、人間どうしの関係は、方針がはっきりしていれば、徐々にいい方向に変えていくことはできます。その方針とは、スポーツの練習のように、日常生活や勉強を、明るく単純にきびきびと行っていくということです。

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