△ひとつ前の記事 公立中高一貫校の受験コースの歴史
▽ひとつ後の記事 メディアとしての教育

 
公立中高一貫校の受験コースの歴史(つづき)  2010年7月10日  No.958
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=958      





 受験生の読解力、表現力を評価するのに、作文や感想文を書かせるよりもいい方法があります。それが聞く力のテストです。


 なぜそれがいいかというと、第一に、問題作成が簡単だからです。第二に、評価の仕方もきわめてシンプルだからです。そして第三に、受験生の読解力、表現力が作文の試験よりもはっきり表れるからです。


 教室で先生が生徒に課題のヒントを説明するとき、先生の話に応答して、自分でもいろいろと話す子がいます。こういう子は、よく理解している子です。更に、応答は特にしなくても、先生に聞いた説明を作文の中にうまく盛り込んで書く子がいます。こういう子も、よく理解している子です。

 ですから、言葉の森の電話指導で、先生の説明を聞き、その説明を生かして作文を書ける子は、それだけで十分な実力があります。

 受験に臨む生徒の中には、「先生から聞いて書くのではなく、自分の力で書かないと本当に実力があるかどうかわからない」と言う人がいます。しかし、実際は聞いて書けるというだけで十分です。聞いて理解して書ければ、それが実力なのです。


 この仕組みを逆に読解力と表現力の試験の問題作りに生かすことができます。その方法は、まず、説明文の文章を放送などで流します(1200字の文章であれば3分ぐらい)。受験生はそれをメモをとりながら聞きます。そのあと、聞いたとおりをそのまま文章として書き出します。これで、受験生の文章理解力と文章表現力の両方の実力がわかります。

 ここでわかる実力よりも更に難しい、構成力、実例力、表現力、意見力などは、入試で評価しなくても、入学後の指導で実力をつけることができます。入試で評価するのは、高度な作文力ではなく、この基礎的な読解力、表現力だけで十分です。聞いたことをメモして書き出せれば、それがその子の国語の実力になります。評価は単純に、どれだけの字数まで書けたかということで見ることができます。


 今後、以上のような試験が出てくるとなると、その対策でいちばん大事なのは、メモのとり方に慣れておくことです。

 家庭での勉強法は、簡単です。お父さん又はお母さんが、国語の入試問題の説明文を読んであげ、子供はメモをとりながらその話を聞きます。そのあと、そのメモを見ながら自分がどんな話を聞いたかを口頭で説明します。

 文章は、読んで理解するよりも、聞いて理解する方が、読解力の実力の差がはっきり出ます。日本語は、同音異義語が多いため、読むときはそれを漢字という表意文字でカバーしながら理解しているからです。

 ですから、家庭で子供の読解力をつけるいちばん簡単な方法は、親子が楽しく会話をすることです。そして、その対応の際に、お父さんやお母さんが、少し意識して心持ち難しい言葉を、できるだけ長い文で話すようにするといいのです。
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 公立中高一貫校(63) 

 コメント欄
コメントフォーム

公立中高一貫校の受験コースの歴史(つづき) 森川林 20100710 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


■作文は対話のある通信教育で  ■公立中高一貫校の作文力  ■国語力がつく長文読解の作文 
  ■小1からの作文で学力と個性  ■帰国子女の国語力  ■言葉の森の作文通信がなぜよいか  ■作文講師資格講座 

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」