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森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 6 「日本から生まれる未来の創造文化産業」  2012年3月21日  No.1496
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 今回の記事は、前回の「オープン長文」の記事と同様、森林プロジェクトの話とは直接の関係の少ないものです。しかし、先々の展望まで結びついている方が、今の活動の方向もはっきりすると思うので、森林プロジェクトの話の延長として書きました。


 森林プロジェクトは、子供たちの教育を他人任せではなく自助の精神で担っていくという考えで成り立っています。この自助の精神は、これからの社会が方向転換するためのキーワードとなります。

 江戸時代の日本は、当時の世界最大でありながら、しかも世界で最も清潔で安全と平和の保障された都市である江戸を形成していました。その江戸の清潔と安全と平和を支えていたのは、住民の自助の精神でした。自助の文化が社会のすみずみにまで広がることによって、コストのかからない高度な都市の繁栄を築いていたのです。

 森林プロジェクトで、教育を家庭と地域の自助の精神によって運営することができれば、同じことは他のさまざまな行政サービスにも波及していきます。そして、更に、これまで企業が一手に引き受けていたサービスも、住民の自助の活動の中に移転していくでしょう。

 これが未来の社会の姿です。

 今、世界中には満足に教育を受けられない子供たちがたくさんいます。その子供たちが学べる学校を作ってあげることは、当面は必要でしょう。しかし、この学校制度というものは、既に先進国では限界が現れつつあります。コストと効果の関係が次第に薄くなり、コストをこれ以上かけてもそれに見合った効果が現れなくなりつつあるのです。

 同様のことが、教育以外の分野にも生まれています。その行き詰まりの根本にあるのは、分業化や専門化という言葉で成り立っていた他人任せの経済の仕組みです。他人任せの経済の中では、公共サービスはコストを無視して肥大化します。その一方で、民間によるサービスは、コストを重視するが故に、そのサービスを支える雇用を、派遣化、自動化、外注化などで徹底して切り詰めています。無駄な公共サービスと、雇用を生まない民間サービスが、現在の社会の停滞を生み出しているのです。

 これを克服するのが、自助の経済です。住民どうしが自分たちで作れるものを互いに作り合い、互いに売り合い、互いに買い合うことによって、経済を回していくのです。

 子供たちの教育という社会の要となる部分で自助の文化による運営が成り立てば、それはこれまで公共サービスに任されてきた部分ももちろん担うことができ、更に、民間サービスに任されていた部分も、担うことができます。そして、それ以上に、これまでサービスとして成立していなかった新しい文化産業が、自助の経済の中から生まれてくるのです。

 現在の世界の行き詰まりは、工業社会のフロンティアがなくなったところから来ています。製造業における需要のフロンティアがなくなったにもかかわらず、供給の力だけが続々と新興国に移転しています。その一方で、先進国で使い道のなくなったマネーが、マネーゲーム中心に使われているというのが今の社会の停滞の原因です。この行き詰まりを打開するのは、先進国における新しい創造文化産業で、この産業によって新しい雇用と消費と文化と産業が生まれてくるのです。

 だから、森林プロジェクトに参加した人たちは、子供の作文や他の勉強が軌道に乗って余裕ができてきたら、自分の持っている特技や趣味に磨きをかけて、それを新しい仕事として提案することを次の目標として考えていくことができます。最初のうち、そこで回るお金の額は小さなものでしょう。しかし、このときのお金の流れは、これまでの他人任せの時代の経済と違い、一方通行ではありません。

 これまでの国際分業というグローバリズムの世界では、マネーはより少ないコスト、より多い利益を求めて一方向に流れるだけでした。これからは、人間どうしのつながりのある中で、売った人がすぐに買い手になり、買った人がすぐに売り手になるという形で、お金が天下を回る仕組みが生まれます。

 この中で優れた力をつけた商品の中には、日本のアニメ文化のように、海外に輸出する力を持つものも生まれてくるでしょう。そのときに、日本がその新しい文化を輸出するだけでなく、新しい日本文化を支えている原理である自助の文化を輸出することで、世界中が真に豊かで人間的な社会の建設に向かって進みだすのです。(終わり)

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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 コメント欄

noga 20120324  ▽
意思は、未来時制の内容である。が、日本語の文法には、時制がない。
「世の中は、、、」の内容は、実況放送・現状報告の内容、つまり現実の内容ばかりである。
意思を表せば当事者となる。表さなければ傍観者。
日本人には恣意 (私意・我儘・身勝手) はあっても、意思はない。子供のようなものか。
かくして我が国は、世界にあって、世界に属さず。
理想は考え (非現実) の内容である。
考えのない生活には、夢も希望もない。

日本人には、世界観がない。
だから、この世 (現実) のマスター・プラン (非現実) を描ききることはできない。
理想らしきものを語る者には、「そんなことを言っても駄目だぞ。現実はそうなってはいない」と言っている。
つまり、理想 (非現実) と空想 (現実) の間に区別がないのである。いや、脳裏には空想しか存在しえないのであろう。
だから、未来社会の建設には力がかからない。
ただの気分転換のみを求めて、ナウな感じでいる。
日本人の考えの拙さは、ここにある。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/






森川林 20120324  ▽
 nogaさんコメントありがとう。
 できれば、話をもっと具体的に。

かじかわ 20160724  ▽
払える人が払う税金による経済の安心は拙いモノである。いかに皆が苦しむときに予算が組めるか、それには担税責任と云う括りを持つ、収入や経費に課税する税制が必要であろう。いかに≪民主効率主義経済≫や≪愛情主義経済≫を創っていくのか??初期は他人任せにしない経済としてやって行くのが良いだろう。その個人的発想が空を切る。だが一度(ひとたび)経済が空を切り、発展を始めたとするならば、多量なる取引を求める時に予算の段取り図るべく、冥加・運上よりも安い経費課税を求めてバーチャル世界に飛び込むことは、悪い事では無いだろう。

かじかわ 20260805  ▽
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主義・共産主義は、所得税と云うコインの両面を、民間資本・公共資本として、資本を掛けた人が助かって行く資本主義経済と、儲からなかった人が助かる社会主義経済として、表と裏が争っていたのです。また、民主主義と専制主義も、もしかして頭の良い人が頭の悪い人を騙す事も在ったと想うのです。
そして、〔収入税・経費課税・逆人頭税〕による経済が、宗教・政治・経済をまとめ上げる、〔愛の税金〕として、〔効率主義と愛情主義〕として、収入税と云うコインの両面を、儲かった人が助かっていく〔民主効率主義経済〕と、収入の少ない人が助かって行く〔愛情主義経済〕として、表裏を挟んで理想を現実化する形として存在して行くのだと想う。
枻川 清 2026/6/14・17
https://www.youtube.com/watch?v=PiZ-GOnBCkE
華原朋美 × 小室哲哉 - I BELIEVE (1995.12.31
レコ-ド大賞 ver.) | Tomomi Kahara × Tetsuya Komuro


森川林 20260808  ▽
かじかわさんへ、投稿ありがとう。
しかし、もとの記事と関係ないような気がします。
 ご自分の意見を書く場合は、別の媒体で行うといいと思います。
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