2011年3月11日から、日本が大きく変わりました。
その日を境に、多くの人が、自分の人生と日本の運命を同じように大事なものと考えるようになったのです。
その流れは、今も続いています。
そして、欧米型の資本主義は、今大きな曲がり角に来ています。
これまでの世界経済を発展させてきたものは、「神の見えざる手」という名のエゴイズムでした。
そのエゴイズムが、人間社会の中に大きな格差を生み出し、日々それを拡大させ、もはや自力で回復することが不可能なまでに社会の亀裂を作り出しています。
日々加速して拡大する中央銀行の借金の流れの先にあるものを、多くの人は気づきはじめています。
いずれ大きな破綻が来たときに、自分の身だけを考えて奪い合いを始める社会では、どこにも平穏はありません。
東北の人々が3.11で示したような、助け合いと譲り合いの気持ちが広がる社会では、破綻は新しい時代のきっかけとなるでしょう。
今の社会はまだ、富を求める欲望で動いているように見えます。
しかし、人間は本当は心の奥で、そういう欲望の世界とは別の次元に移りつつあります。
未来の社会に生きる人間が持つ欲望は、創造と向上と貢献への欲望になるでしょう。
その社会を世界に先駆けて提案するのが日本の役割です。
2011年3月11日は、そういう社会の出発点だったのだと思います。