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タブレット教育に対する疑問――真のICT教育とは  2015年4月15日  No.2344
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 ICT教育のひとつの象徴としてタブレットを使った教育が話題になっています。
 しかし、現在のタブレットは、まだ入力機能が、パソコンのキーボドからの入力よりも劣っていると思います。将来は、手書き文字認識の機能が発達して、手書きの方がキーボードよりも優れているものになると思いますが、現状はまだそこまで行っていません。

 すると、タブレットの使用は、何かを書くとか作るとかいうよりも、必要な情報を見るとか検索するとかいう受け身のものになると思います。
 豊富な情報が手もとですぐに見られるようになったとしても、それは便利になったということであって、見る人が向上したということではありません。教育の目標は、人間が成長することですから、情報が手に入りやすくなったということだけでは教育でも何でもありません。

 タブレットに人気があるのは、キーボード入力という日本人にとってはやや不自然な入力方法を介さなくてよいから使いやすい気がするためだと思います。
 しかし、文章を書いたり、プログラムを作ったりするためには、キーボード入力は今のところ最良の方法です。

 もちろん、将来的には手書き入力がキーボード入力を上回るようになるでしょう。手書きには、容易に二次元の図が書けるという利点があるからです。これは、キーボードの逐語入力では大きな遠回りをしなければできません。
 と言っても、現状ではまだそこまでの手書き入力機能がないとすれば、小中学生が最初に身につけておく必要があるのは、キーボード入力になると思います。

 タブレットで豊富な情報を見て満足するのではなく、ノーパソのキーボード入力で自分の考えを文章として表現するようなことがICT(Information and Communication Technology)教育の一つの柱(Information)です。
 そして、もう一つの柱(Communication)は、ネットワークを使って学習することですが、その学習の主な手段は紙です。

 ICT教育の表面の姿に惑わされず、真に必要な教育をICTを利用して行うという本道を忘れてはならないと思います。

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