国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
記憶のコツ  2008年7月17日  No.275
ホームページの記事は→275
 大学入試までの勉強で、成績をよくする力のかなりの部分は記憶力によって支えられています。
 その記憶をよくするコツは、「覚える間隔を少し空けるが、しかし空けすぎない程度に」ということになります。
 エビングハウス曲線を見ると、何かを記憶したあと4時間後にその記憶の50%が思い出せなくなります。
 したがって、早朝の英単語テストに間に合わせるためには、一夜漬けよりも早朝漬けの方がはるかに効果があります。しかし、本当の勉強は、わかるものとわからないものをはっきり区別することにありますから、こういう短期記憶の勉強の仕方で成績をよくしてしまうと、かえって本当の学力はつきません。
 人間の記憶は、24時間後には約30%、48時間後には約20%と漸減していきます。二度目の学習をするのは、一度目の学習をある程度忘れた数日後というのが理想です。
 二度目の学習が1日後であれば、人間の動物的な本能は、その記憶が必要なのは1日ぐらいの期間なのだと考えます。もし二度目の学習が1週間後であれば、人間の本能は、その記憶は1週間ぐらいの期間でまた必要になる可能性があるのだと考えます。短期間に覚えた記憶は短期間で失われ、長期間で覚えた記憶は長期間残るのです。これは筋肉をつけたり、ダイエットをしたりすることにも共通します。
 したがって、長文音読も、同じ一つの長文を何度も繰り返して読むのではなく、一つ読んだら次の長文に移り、しばらくたってからまた最初の長文に戻って読むという形の方が記憶に定着します。
 しかし、人間の記憶は、覚えてから1ヶ月以上たつと、その記憶は必要なかったものだと見なして忘れてしまう性質を持っているようです。そうすると、また最初から覚えなおさなければなりません。
 したがって、記憶のコツは、1ヶ月を超えない範囲でできるだけ間隔を空けて(つまりできるだけ忘れたあとに)再度覚えなおす、ということになると思います。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


 コメント欄
コメントフォーム

記憶のコツ 森川林 20080717 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」