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幼児教育について(2)  2006年3月16日  No.41
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[:ぶた:] 勉強にも役立ち、心の成長にも役立つ習い事

 限られた時間の中で生活する子供たちにとって大事なことは、生涯につながる長い展望で現在の習い事を考えることです。
 その点で、作文は、理想的な習い事の一つです。作文の学習をすることによって、次のような習慣が身につきます。
 まず第一は、作文を通して親子の対話が増えるということです。小学生の課題では、「たまご焼きを作ったこと」「ひとりで電車やバスに乗ったこと」「ないしょの話」「お父さんの子供のころの遊び」などの課題があります。こういう課題に取り組むと、自然に親子で対話をする機会が増えます。小さい子供にとって、家族で対話をすることは心と頭脳の成長にとって欠かすことのできないものです。
 第二は、音読の自習をすることによって、難しい文章を読む習慣がつくということです。言葉の森の長文音読は5分程度でできる簡単な自習ですが、それぞれの長文にはその学年の子供にとっては難しい文章を載せています。こういう難しい文章を毎日読むことによって、自然に考える力が身につきます。また、毎日同じことを続けるという習慣がつくと、それはほかの勉強の習慣にもよい影響を及ぼします。
 第三は、毎週、作文を書くことによって、文章を書くことが苦にならなくなるということです。大学入試でも会社の就職試験でも、小論文の課題を出すところが増えています。しかし、文章を書く力は一朝一夕には身につきません。言葉の森で勉強をしている子供たちは、高校生になるころには自然に大学入試の小論文に対応する実力を身につけています。

[:パンダ:] 先に進まずにその時期を味わう

 作文の学習で大事なことは、必要以上に先に進ませずにその時期の課題をたっぷりこなすということです。
 子供は吸収力があるので、知的な勉強を先に進ませようとすれば、驚くほどの成果を見せることがあります。しかし、能力の中には、先に進ませた方がよいものも、先に進ませない方がよいものもあります。
 漢字の読みなどはある程度先に進ませた方が、ほかの勉強にもプラスになりますが、作文を書く力については、その年齢の課題をたっぷり味わうという勉強の仕方が必要です。小学校低学年で、できごとをくわしく書くという練習をしてからでないと、高学年の、できごとを説明的に簡略に書くというはできません。もし、ものごとをありのままにくわしく書く時期を短期間で終わらせて、その先の課題である、ものごとを一般化して書くという課題に早め取り組もうとすれば、中身のない言葉だけの作文になってしまうおそれがあります。
 作文の学習の山は、年齢に応じていくつかあります。大きな山の一つは小学2年生のころです。無邪気に長く書いていた子がこの時期から急に長く書けなくなることがあります。それは停滞ではなく、新しい段階に進む前の模索の時期です。読んでいた本の文章をそのまま思い出すように書いていた子が、あらためて自分の言葉として文章を書こうとするために、長く書けなくなるのです。もう一つの大きな山は小学6年生です。できごと中心の作文を書いていた子が、ものごとをより大きくとらえて書こうという気持ちを持つようになります。しかし、読める語彙に比べて書ける語彙の範囲はずっと狭いので、書きたいことが書けないという時期が中学2年生のころまで続きます。
 作文の指導をするときには、その作文を見るだけでなく、その作文がどの時期に書かれたものかを見ていく必要があります。

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