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勉強の習慣をつけるには——暗唱の続け方(その2)  2009年3月7日  No.410
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 習慣を作るには、認識の仕方を工夫することが大切です。
 事情によって教室を退会するときも同じです。ただやめるのではなく、次のように言ってやめると再開しやすくなります。「今はこういう理由でやめるけど、○年生の○月ごろになったらまたできるかどうか考えてみようね」。
 そして、もし、その○年生の○月なっても同じようにできない状態であったら、「今はまだ再開できないから、また来年の今ごろになったら考えてみようね」言っておきます。
 つまり、やめたたという認識の仕方ではなく、事情によってしばらく休んでいるという認識の仕方を続けるということです。
 物事を続けやすくするためには、その物事に対する考え方を工夫することが大事です。
 また、そういう意識的な工夫以外に、自然にできる工夫もあります。それは、小さいころから習慣にすることです。
 年齢の小さいころから始めたことは、始めたという意識があまりないので、習慣になりやすい面があります。始めたという意識がないので、やめるという意識もわかないのです。低学年から勉強を始める意義というのも、ここにあります。
 しかし、あらゆるよい習慣を小さいころからつけるということはまずできません。親も試行錯誤をしながら子育てをしているので、子供が大きくなってから新たに習慣を作る必要に迫られることも出てきます。特に勉強の面でそういう習慣作りが必要になります。
 よその家の子を見ていると、どの子もよく親のいうことを聞いているように見えますが、親が一度言ったことを自動的に毎日やるような子は一人もいません。人間は、そういうロボットのような行動はしないのです。毎日、どの親も口をすっぱくして子供に勉強をさせています。しかし、同じように毎日の働きかけが必要だとしても、それをできるだけスムーズにすることはできます。
 勉強などの習慣作りを毎日をスムーズに進めていくために大切なことは、それを制度やシステムの中に組み込むことです。
 例えば、暗唱の自習などについて言えば、その制度化の一つの方法が、毎週言葉の森の先生が暗唱チェックをするという方法です。習慣作りのためには、親の働きかけが必要ですが、そのきっかけを他人に頼んだ方が忘れることがないのです。
 制度化のもう一つの方法は、家庭の中で、毎日必ず過ごす時間帯に勉強の時間を組み合わせていくということです。例えば、朝ご飯の前に、自習をするというようなやり方です。
 もちろん、日によっては多忙なときがあります。しかしそのときも、うやむやのうちに朝ご飯を食べさせるのではなく、理由を言って、自習を省略することが大切です。「今日は忙しいから、暗唱の自習はなしね」。このような言い方だけなら1、2秒で言えます。このひとことを言うか言わないかが、その後の続けやすさを左右します。理由を言って休んだ場合は、子供の認識の中に、毎日の暗唱を続けているという意識が継続します。
 また、次のような言い方もできます。「今日は忙しいから10分の暗唱ではなく、5分でいいよ」。
 つまり、意識の上で継続しているという形を残すことが、勉強の継続を助けるのです。(つづく)
※次回はとっておきの裏技を(笑)。

(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

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