創造と発表の新しい学力
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AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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プログラミングと数学と国語に見る勉強の本質(その2)  2009年3月26日  No.434
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 プログラミング言語では、関数の組み合わせからさらに発展して、複数の関数で作られたひとまとまりの機能をひとつの大きな部品として取り扱うようになっていきます。自動車を作る例にたとえると、一本ずつのネジのような小さな部品から自動車を作るのではなく、ひとまとまりの大きな部品であるエンジンやシャーシやボディなどをレゴのブロックのように組み合わせていくという作り方です。現在の自動車産業は、内燃機関としてガソリンエンジンを使っているので、レゴのように部品化することは難しい面がありますが、これが将来電気自動車になると、今のパソコンのようにいくつかの部品を組み合わせばだれでも作れるというようなものになると言われています。
 関数を組合わせた大きな部品を使えるようになる段階が、数学では、個々の問題について解法のパターンを理解するという勉強に相当します。
 国語では、より大きな思想を身につけるという勉強に相当します。つまり、哲学や済学などで古典といわれる本を読むことによって自分の思想の枠組みを作っていくというのがこの段階です。
 この段階なると、理解すること自体に時間がかかるので、理解できなくはないが十分には理解していないという人も増えてきます。さらに、理解はできるが、自分では使えないというような人はもっと増えてきます。この理解度と習熟度が学力の差となって表れています。

 思考力というのは、物事を構成する力です。人間個人の物事を構成する力というのは限られているので、あまりたくさんの関数を組み合わせるようなことはできません。それは、手足や目鼻の数が限られているのと同じで、ある程度以上の組み合わせになると人間の能力ではコントロールできなくなるからです。そこで、いくつかの大きな関数を組み合わせてさらに大きな関数のようなものをつくり、大きな仕事に対応できるようにするというのが、仕事を発展させる形になります。
 このように考えると、勉強のできるできないの差には、いくつかの段階があることがわかります。一つは理解できるかできないかという差です。それは、やり方次第で誰でもできるようになります。
 問題は、理解はしているが、使えるようにまだなっていない段階です。つまり、大事なことは、理解すると同時にその理解を反復して、自分で自由に使えるようにすることです。
 そして自分で自由に使えるようになったあとに、さらに大きな理解に進んでいくという形で勉強が進んでいくのです。

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