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競争から発表へ―勝ち負けにこだわらない生き方  2009年11月28日  No.695
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 今回の森リン大賞の発表で、ベストテンの表示をどのようにするか考えました。

 小学校1、2年生の生徒については、順位の表示をはずすことにしました。しかし小学校3年生以上でも、順位の表示をすることにはやはり抵抗がありました。

 確かに、競争がゲームを楽しくする効果を持つことも理解できます。私が高校生のとき、定期テストの上位十数名がそれぞれの教科ごとの職員室の前に張り出されるようになっていました。それを見るときの感覚は、競争というよりも明るくフェアなコミュニケーションというようなものでした。

 しかし、高校生のように自分というものが確立して、競争というものを相対化して見ることができる時期であれば問題はありません。小中学生のころは、本人の自覚なしに競争の枠組みに追い込まれるという面があります。しかも、ちょうどそのころは、競争に燃えやすい時期でもあるのです。

 競争の中で自分を見られている子供は、たとえその子が競争の上位にいたとしても、その子自身がやはり競争の目で社会を見るようになります。

 相対化され意識化された競争は向上のバネになりますが、無意識のうちに持つ競争的な世界観は、人間をあまり幸福にするようには見えません。

 そこで、競争に頼らない意欲とはどのようなものかと考えました。それが、発表の喜びになると思います。

 次回の森リン大賞は、得点上位の表示ももちろんしますが、それ以上に全員の発表という要素をもっと打ち出したものにしたいと思っています。



(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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