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細切れの時間でも作文が書ける―家庭でできる音声入力  2010年4月11日  No.861
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 これまで、音声入力を通学教室の中学生以上の生徒を中心に行っていました。しかし、教室では、周囲にほかの生徒がいるので、やりにくい面がありました。周りに遠慮して、中途半端な音声入力になってしまうことが多いのです。そこで、音声入力は、むしろ通信生の方がやりやすいのではないかと考えました。

 必要な機器は、ICレコーダーです。楽天で売られているものを見ると、5000円から1万円のものが多いようですが、最も安いもので3000円程度のものが何種類かありました。このICレコーダーに直接音声を入れてもいいのですが、画面を見ながら操作できるように片耳用のヘッドセットも買っておくと便利です。これも楽天で300円程度で売られています。

 試しに、この文章も、その3000円のICレコーダーと300円のヘッドセットで書いてみました。この機種の弱点は、1分間操作をしないと省電力モードに戻ってしまい、再生するファイルを選びなおさないといけなくなることです。しかし、これも、1分以内にテキスト化すればいいだけですから、それほど大きな問題ではありません。もっと高級な機種を使えばそういう問題はありませんが、最初は安いもので練習しておくといいと思います。
 参考までに、私が使っているものは、オリンパスのボイストレックV-61で2万円です。このほかに、iPodをボイスレコーダーとして使えるようにするマイクが千円程度で売られているようです。


 音声入力手順は、次のとおりです。

1、まず最初に構成図を書きます。この場合、単語よりもできるだけ短文で書いた方があとで文章化しやすくなります。

2、構成図を書き終えたら、全体を眺めて順番を考えていきます。別の色のペンで、書く順番に矢印をつけなおしたり、一部を省略をしたり、新たに追加をしたりします。また、このときに段落の印をつけておいてもいいと思います。

3、全体像がわかったら、一挙に音声入力で書き上げます。音声入力は、1文ずつ区切って入れます。1文を入れたらいったん録音を停止して、また次の1文を入れるという入れ方です。また、「えーと」などと途中で考えずに、文の最後まで一息で入れます。その方が、あとで文章化するときに、スムーズな文章になります。


 1200字程度の文章を書く場合、慣れてくれば、構成図を書くのに7、8分、音声入力をするのに7、8分というところです。音声入力した原稿をテキスト化する作業は、タイピングのスピードによっても左右されますが、速ければ15分程度でしょう。


 作文というものは、書くときの勢いが必要なので、途中で止めてほかのことをしたあと、また続きを書くということができません。そのため、作文を書くときには、1、2時間の時間的な余裕が必要になります。

 ところが、構成図と音声入力という形で書くのであれば、10分もあればひとまとまりの作業ができます。そして、音声入力されたものをテキスト化するときも、細切れの時間を使うことができます。既に音声入力で全文ができているので、あとはそれをテキスト化するだけだからです。まるまる1時間はないとできない勉強と、10分程度の細切れの時間を組み合わせればできる勉強とでは、やりやすさが大きく違ってきます。
 例えば、テスト前で時間がとれないときは、先生の説明を聞いたあと、とりあえず15分で構成図と音声入力だけを済ませておき、テストが終わってからその音声をテキスト化するというような使い方もできます。

 音声入力に慣れることによって、直接書く文章も、早くスムーズに書けるようになってきます。作文を書く時間がなかなかとれないという中学生、高校生のみなさんは、この音声入力を試してみてください。

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