小学生高学年の国語の成績の向上は?

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書いた人は広島の塾教師 on 99/05/15 22:43:01:

 塾で国語教師をしています。中学生以上になるとかなり精神年齢も、人生の
経験値もあがってくるので、成績(読解力の向上)はさほど難しいとは思いま
せん。が、小学生の国語力は多種多様です。

※生活環境が影響
  ・祖父や祖母や親戚との交流の多いなかで育った子供は、知識が豊富で、
   考え方も大人的であるため、成績が良く、しかも安定している。
  ・逆に共働きなどで放っておかれ、子供の中だけやテレビゲームなどで育
   った子供は、知識もなく(または乏しく)、覚え方も知らず、しかも問題
   量をこなせば成績があがると思っていて、文章をじっくり読んでみよう
   とか、考えてみようとかという姿勢そのものが無い子供が多い。
   (全部が全部こんな子供ばかりではありませんが)
※読書量の不足が影響
  ・メディアの発達に伴い、読書をしない子供が増えている。そのため、漢字
   の読みや言葉の意味を知らない子供が多い。(知識の絶対量の完全な不足)
  ・活字を嫌う子供が多い。中学受験から考えるととても短い文章であっても、
   子供にとってはそうではない。長文を見ると抵抗感を抱く子供さえいる。
※親の子供に対する接し方が影響
  ・ただ「勉強しなさい」「宿題は済んだの?」と叱るだけの親が増え、じっく
   りと考えて問題を解こうとする意識を持った子供が激減。形だけやってれば
   叱られないからだろう。
※読書感想文の悪影響?
  ・読書感想文が夏休みなどの宿題に出ると子供達はほとんどがイヤがる。
   本の楽しさ、おもしろさを教えず、いきなりアウトプットを求めるからだ。
   だから読書(インプット)さえも嫌う子供が増えている。塾できたえて、
   ようやく話の内容が理解できるようになっても、そこから記述(アウトプ
   ット)へ、なかなかつながっていかない。読む力と書く力は別のものだから
   仕方ないとはいえ、説明すればわかるのだからなんとかしてやりたい。

 以上のように、小学生は肉体的にも精神的にも幼く、人生での経験値も少ない
上に、知識も乏しい子供が多いので、多種多様です。こんな中、どのようにすれ
ば、子供達の国語力をUPさせることができるのでしょうか。国語力(なかでも
読解力)は全教科の基礎となり、私自身、受験では最重要科目であると思ってい
ます。
 個別にその子供達をよくみつめ、それぞれの子供の弱点を発見し、それを補っ
ていくという個別指導でしか、成績をあげることはできないのでしょうか。
 黙読や音読などを通じて、文章をしっかりと理解させ、考える力をつけさせよ
うという方向にもっていこうとしているのですが、多種多様な小学生の一斉授業
では、なかなかうまくいかないのが現実です。

 どのようにしていくのが得策か、もしかしたらこれに対する答えはないのかも
しれませんが、これを読んだ方で、できるだけ多くの方のご意見をお聞かせ願い
たいと思います。

よろしくお願いします。



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