書いた人は中久喜 宣昭 on 12月 21, 1997 at 23:49:16:
これからの社会のあり方を考えた時、非常に不安になる事がないだろうか。
特に青少年の現状は何とか変えていかなくてはいけない。そのためには、
社会のどこがどうおかしいのかに気付いていく必要がある。
まず、社会そのものが弱い者にとって行き場のない状態を変える必要がある。
それは福祉なのだが、行政が老人や身体障害者の世話をするということにとど
まらず、健常者と身体障害者、老人と若者、子供と大人などの間に設けられた
壁を無くしていくという必要があるだろう。心理的にも社会的にもすべての人の
可能性を十分に生かせる状態が望ましい。
それはボランティアを社会が受け入れていく事が必要だし、教育の場で選別を
無くしていく必要がある。
大きくこれまでと違う方向に進むためには、まずなにより社会の中で対話が
盛んになくてはならない。そのための道具がコンピューターとインターネットで
あり、それを利用しなければ、これからの社会のあり方が見えてこないだろう。
自分は最近園芸について学ぶ機会があった。そこで気付いたのは園芸を専
門家まかせにして、自分の庭を自分で手入れしないのがこれまでのやり方だと
すると、これからは住んでいる人が工夫を重ねて、自分の庭を造っていく楽しみ
を持つのがこれからの園芸であり、それをガーデニングと呼ぶのだという事だ。
それは、自分で作り出した庭の美しさを他の人と共有する楽しみであり、一人
でほくそえむ喜びではないようだ。
そういう庭造りをしていくためには、まず自分の生活に余裕を持つ必要があり、
損得で切り捨ててきた人間関係を構築し直すことになっていくだろう。