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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   疑問   すいーとぽてと

 最近、日本人は疑問を持たずに生活しているように思う。ものを考えずに与えられた指示をこなしていくといった感じだ。店員さんがマニュアルを意識し過ぎて少しおかしな行動を取ってしまう、という話もよく聞く。今の日本人は皆、与えられた仕事に忙しくて周りの事に疑問を持つことすらできないのかもしれない。私達はもっと疑問を大切にして生きていくべきだ。
 そのための第一の方法として、色々なことを必ず自分なりに考え直してから行動することだ。私の入部している部活動は、上下関係がとても厳しい。また、入部時に「先輩からこう言われた時はこう答える」という敬語の簡単なマニュアルが配られる。しかし常にマニュアルを意識していても、そこに書かれていること以外を聞かれた時に答えられなくなってしまう。中一の頃の私達のほとんどは、そのマニュアルをとにかく頭に入れて、機械的に先輩に応じていた。その結果、失礼なことも正しいと思い平気で言っていた。例えば先輩が何か失敗してしまった時に、「ごめんね。馬鹿だよね。」と言った。それに対し、とにかく相槌を打てば良いと思っていた私達は「はい。」と答えてしまう等、簡単なことで毎日のように失敗ばかりを繰り返していた。高校からは上下関係が少しゆるくなるようだ。しかし、マニュアルもなくなるので、今まで以上に意識して敬語を使わなければならないと思う。
 そのための方法として第二に、学校の教育現場においても、生徒の疑問を大切にするようなカリキュラムを作ることだ。授業というと、先生が一方的に話しているといった感じで、生徒は受け身で説明を聞くだけだ。例えば数学の授業では、私達が問題の解き方を考える前に先生が全て説明して、その説明にのっとりながら問題を解いていく。だから疑問が浮かんでこないのだと思う。だから、一方通行の授業ではなく、生徒全員が参加できる授業に変えていく必要があると思う。
 確かに、素直にものごとを受け止めることも大切だ。しかし、「疑問とは、恥ずかしいものではなく自分自身を高める材料だ。」という名言がある。このように、私達は疑問を大切にして生きていくべきだ。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。高校生としての第一作目は、疑問を持つこと、つまり主体的に生きることがテーマになりました。
 「マニュアル人間」「指示待ち人間」が増えているそうです。社会が安定し、教育が行き渡ってくると、受け取ることがあたりまえになるのですね。
 ハンバーガーで有名なあのお店は、また笑顔までマニュアルになっている徹底したサービスでも有名です。その店では、社内で接客のコンテストのようなものも実施されているとか。そこで見事に優勝したのは、若い女性店員さんで、選ばれた理由は「マニュアルにないサービスを、機転をきかせて行ったこと」だったそうです。この話、示唆に富んでいるでしょう?常に考える人でなければなりません。
 部活動での上下関係は、本来は礼儀正しく人間関係を築いていくための、平素の力を身に付けるためなのでしょうが、丸暗記にしてしまっては心を欠いた儀礼になってしまいます。
 学校教育も、考える人を育てるものになっていかなくてはなりませんね。
 自作名言第一号は、大成功です。お話した「名言の公式」にいろんなキーワードを当てはめると、我ながらうなずきたくなるようなフレーズができますよ。書きためていくといいね。自作名言の場合は、「・・・という名言がある」としないで、作文の地の文にそのまま普通に取り込むといいですね。自分が作者だからね。


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