創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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サングラスと人間関係 蝗騎手
外人同士で会話している風景を、この間じっくり見る機会があった。目をそらすことがほとんどなく、しっかり相手を見ていた。それを見て、我々はこんな風に話をすることが出来ているか、という疑問を抱いた。メールの発達によって、面と向かって言えないことや普通に会話出来る話も、気軽に送ることが出来るようになった。これによって、相手の表情を読み取りながら…という日本人らしい謙虚さも同時に失われてしまったように感じられる。自己中心的な考え方の人が増えてしまっている今の時代のように、目をそらすことは問題だと思う。
その原因として、人間関係の築き方の変化があると思う。じっくりと一対一で話をするより先に、まずメールで会話をしてその延長線上の話をする。私たちのコミュニケーションのための会話にこんなパターンが出来上がってしまっていると思う。今までは日本人らしいといわれている謙虚さや曖昧さを兼ね備えた言葉で話をすることは容易かったはずである。しかし、文章にすると微妙なニュアンスを伝えることがとても難しくなる。しかも、それを完璧に表現出来る人は少なく、限られてしまう。この短い期間にこれだけ変わってしまう。時代が流れるスピードの速さを改めて実感する真実であると思う。
確かに、世界から光を消して自分を隠そうとするのは構わないと思う。しかし、どんなに頑張っても自分の存在する意味は消えないし、消せるものであってはいけない。目を見て現実を生きることで見つかるものはたくさんあると思う。私は、過去のような心を忘れるのではなく、目を見て伝わる心を大切にすることが時代を受け継ぐことであると思う。だから、目をそらしてしまうことが問題だと感じる。
講評 nane
外人どうしの会話の観察というところが面白い。
相手の顔をまじまじと見てはいけないというのは、どうやら日本独特の文化のようだね。
これからは、日本人もそういう練習をする必要があるのかもしれない。
700字でうまくまとめたね。
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