国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   様々な考え   オッサー

たとえば、枝からはなれた果実が地面へ落ちるという事態を目撃したとき、たんに「りんごが地面に落ちた」と考えるだけでは満足しないことである。ことによると、「りんごに向かって地面が突進してきた」とも考えられはしないか、あるいは「りんごと地面はたがいに引きつけ合った」と考えるべきではないか……と、さまざまな想像力を働かせることであろう。レトリックとはそのように多角的に考え、かつ多角的なことばによって表現してみることである。レトリックは発見的な認識への努力に近い。
このように物事はいろいろな方向から考える事が出来る。そして、いろいろな考え方を知り、適切な判断ができることもある。だから、様々な視点から見ることは良いことだ。
第一の理由として、いろいろな視点からみることで適切な意見を持てるからだ。少し前から話題になっている学校の教育問題やいじめについて。これらのことはいろいろなテレビ番組やラジオ番組で討論が行われている。それだけを聞いていると、全ての意見が悪くないように聞こえてくる。しかし、真剣に聞いていると自分の意見だけを主張して他の人の意見は無視する人や、自分の意見を主張しながらもほかの人の意見を考えて話す人もいる。だから、討論は討論といっても子供っぽいものから大人っぽいものまである。何が違うかというと、自分の意見だけを言うような人たちがあつまっているか、人の意見を踏みにじるようなことをしない人たちがあつまっているか、ということだ。このようなことが起きるのは、いろいろな視点から物事を考える人が少ないからであると考えられる。
第二の理由として、いろいろな視点から見ることでいろいろな考えかたを知ることができるからだ。私の友達がボーイスカウトの活動に行く途中、彼は手袋を道に落としてきてしまった。彼は活動が終わってから行きにきた道をもう一度通ってみた。そうすると、道の端に置いてあった。彼は、その時に二つの考え方をした。ひとつは、「誰かが親切な気持をもって置いておいてくれた」という考えと、「ただたんに邪魔だったのでどかした」という考えであった。それは、クラスで毎朝行っているスピーチで発表していたものである。それを聞いていた先生は、「物事をいろいろな方向から考えることや見ることはとても良いことだ」と。このように、いろいろな考え方をすると良い事がわかる。
たしかに、ひとつの良い方法だけを見れば、それで気分は良い。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、いろいろな視点から物事を見ればさらに良い考えが思いつくかもしれないからだ。
これらのことを踏まえて、多方面から見ることは良い事なのだ。

   講評   itoyu

 訂正箇所がしっかりと直せています。本文に入る前に、主題をはっきり宣言できているところも良かったです。

                   
               

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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