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　　　矛盾とは　　　いすも

矛盾には、良いものと悪いものがあって、嫌われる、いわゆる矛盾は、良いものを除外して考えているようである。避けなくてはならない矛盾とはこの相殺の論理のことであろう。無為無能の状態である。こういう結果を招くような対立と矛盾がつまらぬものであるのははっきりしているだろう。こうして、一度、矛盾が不毛だと知れると、われわれも論理性へ走る。対立や撞着もしのびこむ余地がなくて安心である。論理的一貫性とは、裏返してみれば、同類同意的なものが猫の子一匹も通さぬような近接状態で数珠つなぎに並んでいることにすぎないではないか。人々は、しかし、いわゆる論理なるものが塩の入らぬしるこのように間の抜けたものであることを直感で感じてはいる。この平面論理、という暴れん坊に踏み込まれたら、いかなる芸術の花も台なしになってしまうからである。私は矛盾は悪いと思う。
　第一に矛盾は話をそらすからだ。私は、よく友達と勉強会をするが、最初は勉強の話しになっても、なかなか前に進むことが出来ない。私もほんの数週間前、友達を読んで宿題を一緒にやることになった。この宿題はパートナーと地球の模型を作り、地球について調べたことを書かなくてはいけない宿題だった。次の日がもう締め切りの日で、私達は十分時間があったのにも関わらず、とうとう前の日まで何も出来ていなかったのだ。そして、私のパートナーを家に呼び、一日で終わらせよう、という計画だった。最初のうちは上手くいって二人で静かにやっていたのだが、気付いた時には服の話をしていた。余り覚えていないが、私の友達が『着ている服かわいいね』といったのがきっかけだと思う。服の話が終わったら靴。そしてしまいには日本語教えて、というので、日本語を教えてあげていた（笑）。気付いたら下から母がもう私のパートナーが帰る時間だ、という。私達は泣きそうだった。本当はたっぷり四時間やる時間があったのに、私達の矛盾な行いによって全然模型が出来ていなかった。矛盾は怖いものである。
　二番目に私が矛盾は悪いことだ、と思う理由は、人の性格が分かってしまうからだ。私の友達に、矛盾だらけの子がいる。貸したものを明日返すと言いながら、持ってきたことがない。矛盾は嘘つきという意味もあると思う。
　一般に、矛盾があっても良いと思う時もある。例えばシアトルマリナーズが嫌いな人でもイチローを応援していたり、アイスホッケーが大嫌いだと言いながらホッケーの試合を見に行き、火山が爆発したかのような顔や声で応援したり、人間は考えてみたら矛盾だらけで生きているのだと思う。矛盾があった方が人間味があって良いのかもしれない。だが、私は真面目なのかもしれないが、矛盾することは好きではないのだ。なるべく矛盾しないような生活を送っていきたいと思っている。

　　　講評　　　hutu