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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知る人と知らない人   えひな

「見て 知りそ   知りて な見そ」という柳宗悦の言葉を聞いた事があるだろうか。これは、見てから知るべきである。知ったのちに見ようとしないほうがいい、という意味である。しかし、この言葉は「知る」という意味を教えてくれている。実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置いておき、」そして裸の心で自然にまた無心のそのものと接し、そこからうけた直感を大切にし、そのあとであらためて、横においていた知識をふたたび引き戻して、それと照らしあわせるということが、物を見るときに大切なことである。作者が戒めているのは、知識にがんじがらめにされてしまって自由で柔軟な感覚を失うな、ということである。私は、何も知らずに物を見ることはいいことだと思う。
 第一の理由に、そのものに対しての感動が大きいからである。私は今学校の国語の時間に短歌を調べている。俵 万智さんの短歌を初めてみたときは感動した。しかし、今くらい調べてから見ると、きっと感動は少ないと思う。最近、調べすぎて飽きてくるくらいになってしまった。だから、初めの感動をしっかりと忘れずにいたいと思う。
 第二の理由に、そのものに対して素直な気持ちで表現できるのでほかのものに好奇心が芽生えてくると思う。私は本が好きだ。推理小説を読んでいて感動するときは度々ある。その推理小説を読んだ後に、その本を書いた作者が書いた本をなぜか読んでしまいたくなる。やはり、初めに味わった感動は忘れないんだなと思った。
 たしかに、知ることで得することもあるが「飽きるということも、一つの能力のあらわれである」ということばがあるように何も知らずに物を見ることによって自由で柔軟な感覚を失わないからよいと思う。そして、その直感を忘れないことによって飽きることもすくなくなると思う。私はこれからも直感を大事に素直にいろんなものを表現したい。

   講評   huzi

 知っていることで得をすることが多い情報化社会。でも、何も知らずはじめて出会ったときの直感は意外に当たるものです。何ものにも影響されず、自分の気持ちだけでモノを見る瞬間は、大切にしたいものですね。
  【理由】、よく考えましたね。どちらも、自分だけの個性的な意見を展開できています。
 短歌の話、わかるなあ。初めに見て心に飛び込んできた感動が、調べることによって理由付けされてしまい、「わかって」しまうことで薄れてしまう。意外な心の動きをうまくとらえました。
 また、自分が発見したものを素直な気持ちでさらに広げていくことは、人生の楽しみのひとつだね。誰かに言われるのではなく、あくまで自分の力で掘り下げていく。静かで深い感動につながるね。

 知ることは得。でも、知らないで感動できることは、損得では数えられない幸福感につながるのですね。直感を大切に、さらにそれを自分の言葉で表現できるようになっていきましょう。

よい作品です! 成長したなぁ!!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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