創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供の時代と自立の時代   まーたん

 ある朝、少年時代にいつもそうしたように庭を散歩して、小さい頃に遊んだものを見て回った。少年時代に喜びを味わった、なじみの場所を見回したが、それらは昔とは違った顔をしていた。花たちさえも尽きる事のないその魅力をいくぶんか失っていた。もはや子供の頃のように無邪気に見ることはできなかった。トカゲを捕まえたが、少年の頃に感じたような喜びは感じられなかった。汽車が走ってくるのを見たとき、自分の本当の喜びはここでは得られないと感じ、あの列車に乗って世の中へ出て行きたいと思った。
 私たち人間には無邪気な子供時代は大切だと思う。何故ならそこで自然を楽しみ、家族からの愛情を注いでもらい自分が置かれている場所を確認でき、安心することができるからだ。私は小さい時によく、弟やその友達や、マンションの友達と一緒に遊んだ。今では考えられないけれど、その頃はトカゲを捕まえて遊んだりもした。土日は毎日のように近所の沢山の木が生い茂っている集会場や、栗の木の林のような空き地へ行った。四人くらいの友達と遊び、本当に楽しかった事を今でも覚えている。活発だった私は、捕まえたトカゲを家に持って帰ってくることもあった。トカゲの「トカちゃん」と名前を付け、家で飼育した。(すぐに死んでしまったが…)ほかにもアリを瓶の中に入れてもって帰ってきたりと母を困らせた。だが、周りにはいつも友達がいて私を支えてくれた。毎日友達とたっぷり遊び、毎日満足して暮らしていた。孤独な子供はいやだと思う。子供らしくない。子供はいつも幸せいっぱいの笑みを浮かべていた方が絶対に良い。今現在、私の生活は部活部活の毎日だ。常に「部活」という言葉が頭の中に入っている。はっきりいってしまうと、中学校入学前に考えていた以上に忙しい。たまに遊ぶ暇が全然なくて嘆いてしまう事がある。嫌になってしまう事がある。そんな時にいつも、昔は毎日たっぷり遊んでいたのに…あの頃に戻ってみたいと思うことがある。だが、過去があったからこそ現在の自分があるため、今を一生懸命に生きなければと思うことができる。少し、忍耐が強くなったかなと思ったりもする。
 しかし、年齢があがってある時期から一人になって時代を深く見つめなおすような時代も必要だ。要するに、親元から離れて自立するのだ。昔話では一寸法師が上げられる。一寸法師は、おじいさんとおばあさんに愛情を沢山注がれて育った。だがある時、
「私は今から京都に登って立派な武士になりたいのです。」
と言い、おばあさんからおわんと箸をもらって一人旅に出た。これはまさに「自立」の時だ。自立して自分自身の力を試すのだ。昔話には一寸法師のほかにも、「桃太郎」や「舌切り雀」、「三年寝たろう」なども自立をするシーンがでてくる話がある。このように昔から自立の話が語り継がれている事もあって人間には、一生に一度は必ず、「自立」する時期が必要だと思う。
 確かに、愛情を受ける子供の時代も、自立の時代も、人間にはどちらも必要だと思う。子供の時代では小さい頃には自然を通して毎日、体を使って遊ぶ事で運動も程よくできるし、友達との友情も深める事ができるからだ。友達の友達の友達の友達…と一度遊ぶごとに何人か友達ができた。友達の輪を広げる事ができた。また、自立の時代では自分の力を試すことができる。自立の時代がなくなってしまうと、いつまでも人に支えられていないと生きていけない人になってしまい、社会に出た時にパニックになってしまうからだ。やはり一生に一度は自立の時期が必要なのだ。しかし最も大切な事は「脱皮できないヘビは滅びる」という言葉があるが、自分を変えていくタイミングをきちんと捕らえていく事だと思う。私は、自然や家族と一体になる事を忘れずに、けれど自立して社会に出ても困難になることのないような素晴らしい人になりたい。


   講評   kira

 まーたん、こんにちは。「書き言葉」でばっちりきめていこう。

★10月29日は5週目なのでお休みです。次回は11月5日になります。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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