国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   それは自己満足か   オクトーバーさん

 人間は物事を上から発言したときなどに、自分はえらいと錯覚して自己満足に陥ってしまう。人間は自分の現在の位置に満足したときに成長が止まってしまう。自分が人間として成長するためには、今日の安定した社会で自己満足に陥らないで、絶えず現在の自分の生き方を恥じることが必要である。現在の環境に埋没することなく、自分の新たな可能性を絶えず開拓しようとする気魄をもち続けることが、およそ道を求めるものの最も基本的な要件であろう。
 そのための方法は、第一に、自己満足に陥らないことだ。私は、自分の通っているテニススクールで一つ上のレベルのクラスにあがっただけでそれまでは何てこと無かった練習に全くついていけなくなってしまった。また、学校の部活動でも同じ学校内なら強いほうはずなのに、他の学校との練習試合や大会などに出ると全然歯が立たずに、緒戦で負けたり、ある程度勝ち進んでもその後に、一気に叩かれてボロ負けしたりと、散々になったことがある。ただ勝ったときはやはり嬉しい。しかし相手が弱かったときは、勝って当たり前だと、若干自己満足気味になってしまい、自分よりも強かったら大抵自分の調子が良くて、反省しないことが多い。さらにはもっと上にいけるという向上心を沸かせつつも、自分の力を過信して自己満足に陥ってしまうことがある。このように自己満足に陥った次の試合ではほとんど負けてしまう。ただ自分は強いと自己暗示をかけるようなことはまた別の物としてある。そこで一番良いのは自分とほぼ同等の相手と戦うときだ。そうすれば、出来なかった部分の反省も出来つつ、しっかり自分の良かったポイントを振り返ることが出来る。
 また、第二の方法としては、自分が井の中の蛙と同じことにならないように、常に外との交流を進めるような仕組みを組織の中に作ることだ。例えば、近くの学校が2〜3校で定期的に交流として、球技大会などの体育大会や合同で文化祭のような祭典を開いたりしたりと色々やったら面白いのではないだろうか。また、私の学校では毎年外国から留学生を招いている。一昨年はアメリカから、去年はオーストラリアから、そして今年はロシアから一人私のクラスに来ている。今では日本語も日常会話ができるほどに上達し、書く方も全く問題なく、すっかりクラスに馴染んでいる。昔、鎖国時代の日本や清の国は、自分の国の中だけの序列を基準にし、世界の情勢を無視していたために、大きく立ち後れてしまった。また、繁栄を誇ったローマは内部からどんどん崩壊していった。
 確かに、人間、時には息抜きも必要だ。自分の好きなことをして、自分がありのままで認められているという感覚があればストレスにも耐えられる。しかし、人は自分自身だけのために生きるのではなく、自分も含めた全ての人間のために生きているのである。「ローマは一日にしてならず」という言葉がある。だがしかし、このローマ帝国が崩れるのは早かった。

   講評   nane

 第一段落の問題意識がはっきりしているね。ここで書き出しの工夫をしていくと、結びにも使えて面白い。
 自己満足の例は具体的。この具体例に、感動的なエピソードを思い出そう。自分が心から「自己満足はよくないなあ」と思った例など。
 第三段落の方法も具体的。今の日本の社会で言うと、やはり国際交流をもっと進めることになりそう。日本は島国なので、どうしても他の国との比較がしにくい。それを意識的に行っていく必要があるということだね。
 「人間には息抜きも必要だ」でもいいけど、もっと強い反対理解も考えてみよう。いつも前進しようと思っているタイプの人は早死にするらしい(笑)。今の自分のありのままに満足する気持ちを持つことも大切だね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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