国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切なカード   ブッフォン

大切なカード
 ぼくの小さいころから一番大切だったものは、カードです。ようちえんのときはポケモンカードで、今はそのころと友だちも変わって、ゆうぎ王カードが一番大切です。
 ポケモンカードでも好きなカードと嫌いなカードがあります。自分のおこずかいで買ってあつめていました。(前の話)パックというふくろで買うので、中身は何が入っているのかわかりません。だから買うときどきどきします。そのときのどきどきさはまるで、プールの進級テストの結果をまつときのようです。(たとえ)自分のほしかったカードが出たら、とってもうれしいです。とてつもなくうれしかったので、
「やったあ」
と、よろこびました。
ほしかったカードが出たとき、ぼくはそのカードを持って外にあそびにいくことができません。なぜなら、大きい子にとられたり、きずがついたりすることがあるからです。どのようなカードが当たるとはりきって外に持っていくかというと、弱くも強くもない「コドラ」などです。
 ゆうぎ王カードもポケモンカードのようにパックのなかみが何が入っているのかわかりません。ぼくがゆうぎ王をはじめたのは一年生の時です。その始めたばかりはルールが全然わかりませんでした。だから前からゆうぎ王カードで遊んでいた、今六年生の友だちにルールをたくさん教えてもらいました。
 ぼくは最初は家にあった七十枚のカードしかありませんでした。その七十枚で最初はこうかんしたり、強いカードをたくさんもらったりしました。そして初めてパックを一パックだけ買いました。ほしいカードはなにがなんでも強いカードでした。初めてだったからかぜんぜんきんちょうしませんでした。そしてパックをあけてみるとちょう強い「しんじ王バルバロス」があたりました。ぼくはうれしかったけれど、だれにもないしょにしようと思いました。(心の中で思ったこと)なぜなら、
 「こうかんして」
といわれてどう答えていいかわからなくなることがあるからでです。
 今日も外でともだちがカードをひろげてあそんでいます。(情景の結び)


   講評   sugi

 よくここまで字数をのばせたね。ブッフォンくんのがんばりがよく伝わってきて、うれしくなったよ。カードをめぐる、さまざまな思いが作文の中にこめられていて、興味深く読ませてもらいました。
 欲しかった強いカードを手に入れると、大喜びで友だちに見せるのかなと思ったら、それほど単純ではないのだね。きずがついたらこまるし、「こうかんして」と言われるともっとこまる……。作文を読んで、その気持ちがよくわかったよ。うれしいことがあると、「みんなに聞いてもらおう」と思うときと、「だれにもないしょにしよう」と思うときがあるから、人間はおもしろいね。
 パックの中身はわからないので買うときにドキドキすると、電話でも話してくれたけれど、そのドキドキ感を「プールの進級テストの結果をまつときのよう」とたとえたのがうまい! 最初から中身がわかっているよりも、楽しみがあっていいかもしれないね。
 カードを手に入れる時の話と、友だちと遊ぶ時の話が交互に出てくるので、それぞれをまとめて順番に書くと、さらに読みやすくなりそうだよ。むずかしいけれど、少し考えてみよう。
 情景の結びは今回もよくできました。すっかり上達したね。進級テストは合格です。おめでとう!

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