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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人の美意識   あまぐり

 欧米のリンゴは大衆的な果物の中で育ったが、日本は「高級化の道を歩いてきた。リンゴの「袋かけ」は、幼虫が果実に深く穴を開けて致命的な害うを与えるシンクイ類の被害防止が目的だった。しかし、科学農薬が発達し、別の防除技術が確立された現在でも、袋かけは根強く残っている。その理由として、袋をはずした後の果実を鮮やかに着色させるためだ。中身よりも外見を優先する日本人の微意時期には、いささかの軌道修正の必要があることだ。(要約)
 日本人は中身より外見を優先する人が多い。例えば、デパートで物を買ったとき、物を包んで、リボンをかけてシールを貼って…のようにとても丁寧に包装してくれる。包装してくれるのは日本人として嬉しいのだが、なにもそこまでしなくても……と思う時がある。そのようなことを「過剰な包装」という。僕もそのような経験がある。前にデパートで遊戯王というカードを買った。五枚入っているパックのことだ。僕はパックの種類を店員に告げ、買うことができた。だが、そのパックにはそのデパートの包み紙にきちっと包まれていた。僕はその場で開けようと思っていたため、包装紙を丁寧にはがし、開けた。僕はその包装紙を家に帰ってから捨てた。また、それは過剰な包装である。そのような過剰な包装をするとゴミが大量に出る。ただでさえ日本はゴミが多く困っているのにもっと増やすことになってしまう。その過剰な包装は日本人の美意識から生まれる。だが、それは相手に対する思いやりや気遣いとも言えるのではないか。見た目を優先する日本人にはもらって嬉しいやり方を試行錯誤してこのような結果になったのだろうか。見た目の美しさを重要視する日本人はもっと違う方法で気遣いをして欲しい。
 他にも日本人の美意識で困ったことがある。それもデパートなどでよくあること。食料品売り場にある不ぞろいコーナー。お菓子や果物などで形が崩れてしまった物や少しかけてしまった物などを通常よりも安く売られている。味や新鮮さは、同じなのに形がそろってないだけで選ばれない。南アフリカの方には物を食べたくとも食べられない人たちがたくさんいるのに、日本人はわがままである。日本人の美意識は困ったものである。
 日本人の本当の美意識は、はででない、質素な美しさもあったはずである。飾り気の無い茶室に一輪の花を飾ったり、一幅の掛け軸を飾ったりしたり、物を包む時にもふろしきで何でも綺麗に包める技術があったはずである。少ないものを効率よく、うまく利用することがおしゃれ、という日本人の美意識を取り戻すことが必要なのである。

   講評   jun

 日本人の美意識について厳しい意見でまとめましたね。確かに、日本人は、中身より外見を優先する傾向があると言えるでしょう。過剰包装については、自らの体験を書くことができました。丁寧な包装は、相手に対する思いやりから生まれるという点はそのとおりですが、あまぐり君の指摘するように、もう少し違う気遣いの方法を探る必要があるかもしれませんね。
 「少ないものを効率よく、うまく利用することがおしゃれ、という日本人の美意識を取り戻すことが必要なのである。」とは、いいところに気がつきました。あまぐり君らしい、鋭い意見で締めくくることができました。
                          

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