元の記事:言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号 (3265字)
言葉の森事務局(jun)
2026/09/01 11:13:05 19549
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言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】9月1週は作文テスト――締切は9月7日(月)(作文クラス)
9月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
★9.1週の作文の提出締切は、9月7日(月)です。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
■■おすすめ図書のページができました
生徒のみなさんが毎週つけている「読書記録」をもとにした「おすすめ図書」をつくりました。
「よく使うリンク」の27番にリンクがあります。
https://www.mori7.com/osusume/
毎月、幼長から高校生まで合計100冊のリストを掲載します。
一緒に勉強している友達がどんな本を読んでいるかを見て、読書の幅を広げていきましょう。
小学校低学年の生徒は、中学年・高学年の本を見て、小学校高学年の生徒は中学生のおすすめ図書を見て、中学生の生徒は高校生のおすすめ図書を見て、自分のこれからの読書生活の参考にしてください。
これらのおすすめ図書リストは一般的なリストではなく、実際に生徒が読んだ記録を基にしたリストですので、その本を紹介した生徒の他の読書記録も見ると、自分の読書の参考になる本がさらに見つかると思います。
読書は今の教育の中ではすぐに成績には結びつくわけではないということで後回しにされがちです。
しかし、実は読書は、子供たちの学力にとってばかりでなく、人生にとっても大きな意味を持っています。
私のこれまでの経験では、読書をよくしている生徒は、その時点では成績に表れなくても、上の学年になった時に成績が伸びるようです。
つまり、読書によって考える力がつくので、いざ勉強をしようと思うと、勉強の内容が頭の中にすぐ入ってくるのだと思います。
この読書の効果は、東北大学の川島先生などもよく述べています。
「東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる」
https://www.hj.sanno.ac.jp/feature/201911/ryuta-kawashima-interview.html
作文、小論文を書く力も、もちろん読書力を土台にしています。
読書の目標は、できれば毎日50ページ以上です。
こういう読書生活を中学生や高校生の時期ばかりでなく、大学生になっても、社会人になっても続けていければ、人生にも仕事にも大きく役立ちます。
おすすめ図書リストを参考にして、これからも読書生活を充実させていきましょう。
△おすすめ図書のキャラクターは、クジャクちゃんです。
https://www.mori7.com/e/kujaku.jpg
■■暗唱検定のページができました――暗唱の練習で、日本語力、英語力、記憶力が育つ
◆◆AIが暗唱をチェックする「暗唱検定」のページが完成
言葉の森の暗唱検定のページが完成しました。
https://www.mori7.com/morisika/
言葉の森の全科学力クラスでは、小学1年生から3年生までは日本語の暗唱、小学4年生以上は中学生・高校生も含めて英語の暗唱ということを目安にしてやっています。
この暗唱の練習は、これまでは担当の先生がチェックすることが中心でしたが、全員の暗唱チェックをするには少し時間がかかりました。
そこで、暗唱検定のページを作り、生徒がいつでも自宅で自分の暗唱をチェックし、練習することができるようにするという仕組みを考えました。
AIを使った暗唱検定なので、暗唱の結果を見て、AIが暗唱の出来具合を評価し、コメントします。
◆◆江戸時代の寺子屋教育とGHQによる暗唱の消失
話は少し遡りますが、江戸時代の寺子屋教育では、子供たちの日本語の勉強は音読・暗唱が中心でした。
太平洋戦争後の教育改革のなかで、学校の学習から暗唱が姿を消していき、戦後生まれの大人のほとんどは、暗唱の勉強を経験していません。
数少ない暗唱学習として残っているもののひとつが、掛け算の九九です。
◆◆九九に見る「大人の経験」が子供の教育に与える影響
しかし、九九以外は、日本語の暗唱の学習を経験した人がほとんどいないので、子供に暗唱の学習をさせることに対して大人の側にためらいが生じてしまうのです。
大人の経験が子供の教育に影響するということは、この掛け算の九九についても言えます。
九九は、日本では当然の常識として子供たちみんなが覚え、それが実生活にも役立つことを実感しています。
しかし、こういう効果をどれだけ説明しても、九九の文化の伝統のない国では、つまり大人がそういう経験をしたことのない国では、子供にそういう教育をさせることはとても難しいのです。
◆◆暗唱力と学力には深い関係がある
暗唱の練習にどのような効果があるかというのは、まだ科学的に解明されていませんが、私がこれまで言葉の森で子供たちの暗唱指導をしてきた経験でいうと、暗唱の力と学力はかなり高い相関があるように思います。
暗唱ができるから学力が高くなるのか、学力があるから暗唱ができるのかということが議論の分かれるところですが、暗唱と学力はかなり一致しているように思います。
暗唱の練習によって、作文に書く語彙が増えたり、文章を読むときの語彙が増えたりすることはあると思いますが、私が暗唱指導を続ける中で特に感じるのは、記憶力がついてくることです。
◆◆記憶力が高まれば、勉強の能率が上がる
今の学校の勉強の多くは、記憶力を必要とする勉強です。
記憶力の高い人は、教科書や参考書を何度か読むだけで、その内容が頭に入ります。
記憶力の高くない人は、読むだけでなく、手で書いて覚えて、それを何度も繰り返してやっと頭に入るというような勉強をしているのではないかと思います。
一度聞いたらすぐわかるという人と、何度も繰り返してやらないとわからないという人では、勉強の能率に大きな差が出ます。
暗唱の練習をしていると、この記憶を頭に残すコツが自然に育ってくるのだと思います。
◆◆暗唱検定を、毎日の家庭学習のきっかけに
ところが、先に述べたように、今の大人の世代は、自分で暗唱の練習をしたことがないので、子供に説得力を持って暗唱の練習をさせることがなかなかできません。
暗唱は、本来、毎日繰り返すことで身につく学習です。
そのためには、週に一度先生に聞いてもらうだけでなく、自分で何度でも確認できる仕組みが必要です。
そこで、暗唱検定のページを使って暗唱の練習をしていくといいと思ったのです。
現在はまだ、日本の古典を中心とした日本語の暗唱だけですが、近日中に英語の暗唱検定も入れていきます。
どちらに取り組んでもいいので、毎日の家庭学習の中で暗唱の勉強に取り組むきっかけを作っていってください。
▽参考資料
野口悠紀雄さんの「図解『超』英語法」より
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/7201500140.jpg