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言葉の森オンライン新聞
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元の記事:
言葉の森新聞2023年5月2週号 通算第1754号 (5672字) 言葉の森事務局(jun) 2023/05/08 09:31:23 14704   5     

言葉の森新聞2023年5月2週号 通算第1754号
文責 中根克明(森川林)


■■確認テストの試験運用を開始します

 確認テストのページができましたが、テストは、担当の先生の指示があってからやってください。
 最初は、一部のクラスから実施します。
 ホームページの「よく使うリンク」の「13.確認テスト」のリンクから行けます。
https://www.mori7.com/kt/

 確認テストの使い方のページは、こちらです。
https://www.mori7.com/kt/tukaikata.php
 生徒向けの説明と、講師向けの説明がひとつづきで表示されています。

 これまで、中根が試験運用をした結果では、普段の問題チェックではよくできている生徒が、意外と点数が低いことがわかりました。
 中学生で、100点の人もいましたが、多くが50~70点でした。
 これは、中学生の問題が難しかったこともあります。

 この確認テストは、生徒を冷たく採点をすることが目的ではありません。
 全員が100点を取れるようになるまで、実力をつけることが目的です。
 ですから、講師が採点をしたあと、生徒が再び答えを送信できるようにしています。

 将来は、この確認テストを毎月第4週に行い、1ヶ月の学習結果をチェックするようにしたいと思います。

 勉強の中心は、授業ではなく、生徒の家庭での自主学習です。
 授業は、生徒の学習状況をチェックし、生徒どうしの読書紹介や交流を楽しむ場で、たまに先生が教えたり質問に答えたりすることもある、という位置づけです。

 授業は、先生が教えることが中心になる場ではありません。
 先生は、クラスを活性化し、生徒を明るく励ますことが主な役割です。
 そして、機会があれば、先生の生身の人生観や世界観を生徒に伝えることがもうひとつの役割です。

 生徒は、毎日、国語なら問題文を1~2本、算数数学なら問題集を1~2ページ、英語も1~2ページ、家庭学習を行い、それを毎回、学習記録に入力します。
 もっとやってもいいですが、最低それぐらいということです。

 この確認テストが軌道に乗れば、
毎日の生徒の自主学習→毎週の授業での学習チェックと交流→毎月の確認テスト、
という流れでやっていけるようになります。


■■プレゼン作文発表会のページを作りました――清書の自由な投稿を受け付けています

 作文発表会は、これまで、クラス単位で、作文を読む形で行われてきました。
 発表のあと、参加者が質問や感想を述べ合う発表会です。

 しかし、自分の書いた文章を読むだけでは,あまり面白くありません。

 そこで、昔、紙芝居形式で作文を読む作文発表会を企画したことがありました。
▽下記の動画は、昔の発表会用に、中根が作った発表の見本
https://www.youtube.com/watch?v=hBhx20M1hvw
 このときの発表会参加者は、それぞれに工夫した画像を用意して発表してくれました。

 この紙芝居形式の発表会を、今後、定期的に開けるようにするために、作文発表会用のアップロードページを作りました。
https://www.mori7.com/pre/sb_pre.php?nae=kennsaku&id=49
 ここに表示されている作品は、試験的に言葉の森のホームページの記事をもとに、4枚の写真と「絵の実」の絵を入れた記事です。
 「編集」のところをクリックすると、画像を入れたレイアウトが簡単に作れることがわかります。

 小学5年生以上の人は、パソコンで作文を書いている人も多いので、清書の週は、発表会の清書を作るということができます。
 手書きで書いている小学校低中学年の生徒の場合は、保護者の方がパソコン入力をしてあげることになります。

 先日、中根が担当している中学生の作文クラスで、画像を作るか選ぶかして発表会を行うという授業をしたところ、絵をかいてくれた人もいましたし、その場でいろいろな画像を選んでアップロードしてくれた人もいました。

 それぞれユニークな絵や画像でしたので、文章だけの発表よりも、アピールする力が強くなりました。

 これからの世の中では、プレゼンテーション力が重要になってきます。
 せっかく作文の勉強をしているのなら、文章を書くだけの狭い勉強にとどまらず、その文章を発表する勉強も兼ねて行えれば一石二鳥です。

 特に、日本人は、日本社会の中で暮らしていると、自分の意見を率先して述べるということが苦手になります。
 これは、国際社会で活躍する際に、やはりハンディになります。

 作文の勉強を、単に作文を書くだけの勉強に留めずに、作文を通して自分の考えを発表する勉強に進めていきたいと思っています。

★プレゼン作文のページは、連休中に作ったばかりなのでまだβ版です。
 生徒のみなさんは、このプレゼン作文のページを自由に使えます。
 投稿できる人は、4月の清書を試験的に投稿して、その感想をお寄せください。


■■勉強の目的――作文、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミング(その1)

●勉強の目的

 勉強の目的は、いい大学に入ることではありません。
 その先にある、いい仕事をすることです。

 大学に入るところまでをゴールにしていると、勉強の目標が近視眼的になります。
 次のテストでいい成績を取ることが目標なのではなく、自分自身を向上させることが本当の目標です。

 かつては、いい大学に入ることが、いい会社に入ることにつながり、その後のいい生活を送ることにつながっていました。
 しかし、それは、過去の時代の話です。

 今でも、いい大学に入ることがいい会社に入ることにつながる仕組みは残っています。
 しかし、それがその後のいい生活につながるかどうかはもうわかりません。

 具体例を挙げれば、昔、いい就職の目標の上位に入っていた銀行、証券会社、マスコミ、広告会社、教員、公務員などは、もう上位には入っていません。

 これまでは、GAFAに代表されるネットテクノロジー企業に人気がありましたが、今は、どこも大規模なリストラにさらされています。

 だから、いい枠の中に入ることがゴールなのではありません。
 どこにいても、自分らしい仕事をすることが大事です。

 どういう会社に入ろうと、又は、どういう社会になろうと、自分ひとりでも生きていける実力を育てていくことが、本当の勉強の目的なのです。

 私(森川林)は、言葉の森の創設当初から、勉強の真の目的は、独立起業をする力をつけることと思っていました。
 しかし、当時は、そういうことを受け入れられる空気はありませんでした。

 今は、違います。
 聞くところによると、東大のトップレベルのグループは、独立起業を考えていて、二番手以降が大企業への就職を考えているそうです。

 これまでは、起業にはさまざまなハードルがありました。
 資金のハードルや、組織のハードルや、生活を続けるためのハードルなどがいくつもあったのです。
 今は、ハードルはほとんどありません。
 将来、ベーシックインカムが広がれば、ハードルは更に低くなります。

 これからは、誰もが、自分の個性と情熱を生かし、自分らしい仕事を作る時代になります。
 勉強は、そういう時代に生きる実力をつけるための勉強であって、学校のテストでいい点数を取るための勉強は、その手前の小さな目標に過ぎません。

 言葉の森に来ている生徒には、優秀な人が多いです。
 クラスで何番とか、学年で何番という人もかなりいます。
 そういう人こそ、勉強の目標を、大学入試に置くだけでなく、その先にある自分らしい仕事をすることに置いていってほしいと思います。
(つづく)


■■勉強の目的――作文、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミング(その2)

●中学受験について

 学習塾の宣伝で、私立の中高一貫校に入ると、大学進学に有利になるということが言われています。
 それは、主に高校の数学で先取り学習が行われるからです。

 子供は、環境に適応するので、先取りの勉強を行っているうちに高3になれば、受験に特化した勉強に切り替えられます。
 この1年間の差が、中高一貫校の有利な点です。
 授業の内容が優れているから有利になるということではありません。

 私立の中高一貫校のもうひとつのよい面は、文化的な伝統のある学校があることです。
 公立学校は、定期的に教師の異動があるので、文化的な伝統はできません。


 小学5、6年生は、子供の向上心が増す時期です。
 この時期に受験に取り組むことは、子供の成長にプラスになります。
 合否も大事ですが、それ以上に大事なことは、目標を持って勉強に取り組む経験をすることです。

 しかし、今の中学受験の学習状況を見ていると、受験勉強のマイナス面もまた大きいのです。
 ペーパーテストに合格するためには、時間をかけて知識を詰め込む必要があります。
 その知識とは、難しい問題を解くための解き方を覚える知識です。

 解き方を覚える勉強は、高校入試でも、大学入試でも、どの試験にも共通しています。
 しかし、それを小学5、6年生が、過度に取り組むところに問題があるのです。

 集中して勉強に取り組む期間が、数ヶ月や半年程度であれば問題はありません。
 かえって、その集中期間の経験は、役に立ちます。

 しかし、今は、1年も2年も、人によっては3年も4年も、受験を目標とした勉強が生活の中心になることがあります。
 すると、ほかのところに弊害が出てきます。

 第一は、読書や遊びを通した幅広い教養や経験を身につける時間がなくなることです。
 第二は、主体性がなくなり、人に言われたとおりに行動する生き方が身についてしまうことです。
 そして、第三は、勉強そのものに飽きてしまうことです。
 勉強に飽きるとは、単に勉強に飽きるだけではなく、向上心を持つことに飽きることでもあるのです。


 一方、公立中学には、いろいろな問題があることが指摘されています。
 ひとつは、内申点があることです。
 内申点自体には、問題はありません。
 その内申点が、生徒の管理に使われているところに問題があります。

 もうひとつは、荒れている学校があることです。
 しかし、学校という外部の環境は、二次的なものです。
 どんな学校にいても、すべては本人と本人の家庭次第です。
 かえって、現代社会の縮図のようないろいろな生徒のいる学校の方が、いい経験になります。

 これは、学校に行かなくても同じです。
 いずれにしても、すべて、本人と家庭次第なのです。


 これまでは、私立の中高一貫校に行くことが大学受験に有利だと言われていました。
 それは、先に述べたように、先取り学習をする仕組みがあったからです。

 逆に言えば、公立中学や公立高校であっても、自分で先取り学習をすれば、私立の中高一貫校と変わりません。
 ただ、子供は自然に周りに合わせて生活するので、ひとりだけ先に進むということができにくいだけです。


 ところで、今の大学入試は、大きく変化しています。
 それは、国公私立大学の入学者の50%以上が推薦入試で合格していることです。
 国公立大学に限っても、約20%が推薦型の入試で合格しています。
「創造発表クラスの勉強について――これからの大学入試の変化にも対応できる」
 両親の世代の大学受験と比べて、大学入試は大きく変化しています。

 これは、世界的な傾向で、大学入試が、知識の多寡で受験生を評価するのではなく、意欲と個性と思考力と創造性で受験生を評価する方向に向かっているからです。
 ChatGPTに見られるAI技術の発達によって、この傾向は今後更に加速します。
 このときに生きてくるのが、創造発表クラスのような探究型学習の蓄積です。

 受験は、当面は大きな目標であっても、学力全体のバランスを考えることが大事です。
 勉強だけでなく、意欲や個性や思考力や創造性を伸ばし、将来、社会に出てから活躍できる力をつけることを学力の本当の目標にすることが大切なのです。
(つづく)


■■ChatGPTをはじめとするAI時代の教育――身体的な実感のある知識や学問を身につけること

AIに飲み込まれる教育ではなく、AIに乗る教育を目指さなければなりません。

それは、AIの持てない身体に限定された教育です。

例えば、数学なら、複雑な計算はAIに任せられますが、数字を実感として感じ、計算を手足を使うように扱うことは、人間にしかできません。

例えば、国語なら、長い文章の要約や、自分の主張を何文字かにまとめることはAIに任せられますが、ある言葉やある詩に感動し、書く中で考えが深まるような文章を書くことは、身体を持つ人間にしかできません。

ここからは、脱線。

AIのよい面は、身体を持たないことです。
したがって、時間と空間を超越しています。

だから、個人が個人の欲望のためにAIを利用しようとしても、AIは、個人的な欲望の限界がわかるので、より高い次元に立ったアドバイスをします。
これが、本当のAIです。

しかし、将来の科学は、AIに身体を持たせることを試みるでしょう。
すると、初めてそこでAIに創造性が生まれます。
このときが、シンギュラリティです。

という話はこれでおしまいにして、ここからは、元に戻って。

AI時代の教育で、今から必要なものは、読書と暗唱と作文と対話と創造発表とプログラミングです。
これらは、いずれも身体化できる学問です。

国語と数学と英語は、まあ普通に、80点か90点取れていればいいとします。
ただし、数学と歴史は、ある程度身体化が必要です。

プログラミングは、ChatGPTでできるようになったとは言いますが、それは単品のプログラミングの場合だけです。

作ったプログラミングの一部を修正したり、全体のシステムに合わせて手直ししたりすることは、暗黙知を持つ人間にしかできません。
なぜなら、人間は、全体の構造というものを身体化して知っているからです。



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