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 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。
  

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元の記事:
言葉の森新聞2023年5月4週号 通算第1756号 (5213字) 言葉の森事務局(jun) 2023/05/22 08:58:46 14765   5     

言葉の森新聞2023年5月4週号 通算第1756号
文責 中根克明(森川林)


■■第4週は清書。幼稚園生は作文

 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。

■清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。

■清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。

 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。

●小学生新聞の投稿先

■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)

●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に

 新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。

※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


■■高校入試でも大学入試でも記述力が重視される――今後の学力は記述が中心に

●動画:https://youtu.be/KeIlrxzOyWs

 少し早い話ですが、ChatGPTやBardの要約機能を利用すれば、生徒の要約の採点はすぐにできます。
 ChatGPTやBardの作った要約と、どれだけ近い要約ができたかを基準にすればいいからです。

 もちろん、この採点には誤差があります。
 しかし、人間が行う採点の誤差よりも小さいはずです。
 何よりも、採点に、全くと言っていいほど時間がかかりません。


 しかし、実は、要約のコツは簡単です。
 言葉の森の要約の仕方を身につければ、深く読み取れていない生徒でも、上手な要約を書くことができます。

 したがって、もっと高度な記述力の評価は、AとBの2つの文章を読ませて、その2つを合わせて記述させることです。

 図で書くとこんな感じです。
┏━━━┳━━━┓
┃   ┃   ┃
┃ ┏━┻━┓ ┃
┃A┃ C ┃B┃
┃ ┗━┳━┛ ┃
┃   ┃   ┃
┗━━━┻━━━┛
 このCの部分を読み取るためには、AとBの2つの文章を深く読み取っている必要があります。
 これは、単純な要約よりもずっと難しい記述です。
 そして、これも、AIは簡単に採点できるでしょう。


 記述力をつける勉強は、いたって単純です。
 難しい文章を読み慣れること、そして難しいテーマの文章を書き慣れることです。

 難しい文章の教材は豊富です。
 高校生であれば、大学入試の国語の問題文を読書がわりに読んでいけばいいのです。
 今の国語は文学的な文章ばかりでなく、説明文が豊富です。
「2023年受験用 全国大学入試問題正解 国語(国公立大編)」
https://www.amazon.co.jp/dp/4010366788
(私立大編もありますが、国公立大編の方が文章がまともです。)


 書く力をつける練習は、実際に書くことです。
 特に、字数とスピードは、実際に書かなければ身につきません。
 言葉の森で勉強するのがいちばんいい方法です。


 参考になるニュース記事を載せます。
<千葉県の公立高校入試>「新しい学力観」に照準 難関校が出題、「思考力を問う問題」とは?【合格への助走 市進受験ナビ】
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1047443

====引用====
 国語は、2つの異なる説明文を時間内に読み進め、それぞれの筆者の主張する具体的な内容のうち、共通部分を自分の言葉で言い換えながら180文字以上で記述させるという、受験生には大変負担が重い問題が出題されています。
……
 素早く、正しく読む力、内容を理解する力、問題条件に必要な情報を文章から探し出す判断力、抜き出した情報を整理しながら解答にまとめていく思考力、そしてそれを解答用紙に記述していく表現力が必要であるといえます。
====
(千葉日報より)


■■創造力のある子に育てるには――子供と時どき人生の話をし、あとは子供の自主性に任せる

●動画:https://youtu.be/HnewJgzGCG4

 高校生の生徒で、作文を書いているときに、自分の部屋にパソコンを持ち込んで、YouTubeを見ていたというのです。
 お母さんが、それを見つけて、注意したのだそうです。

 その子の作文字数グラフを見ると、毎回しっかり書いていて、字数も次第に増えています。
 だから、大筋では何も問題ないのです。
 むしろ、よくがんばっていると言っていいのです。

 しかし、お母さんが、もし子供をこれからも監視して、無駄のない勉強ばかりをさせていたらどうなるでしょうか。

 これは、ブロイラーの子育てなのです。
 中国は、今、監視社会で、街のあちこちに監視カメラが設置されていて、信号無視などをすれば、個人が特定されて点数が減らされるようなこともあるのです。

 そういう社会で、何が得られて何が失われるかです。
 得られるものは秩序と無駄のない合理的な社会です。
 失われるものは、意欲と創造性です。

 人間の生きる基準が、自分の希望に合わせるよりも、人の思惑に合わせるようになってしまうのです。

 では、親はどうしたらいいのでしょうか。
 すべて大目に見てあげることです。
 そして、ときどき、人生や社会について親子で話をする時間があればいいのです。

 人間には、自分自身で復元する力があります。
 放っておけば、自然に元に戻るのです。
 勉強の時間に、いつまでもYouTubeを見続ける生活などにはなりません。

 創造力は、自由と不可分です。
 自由とは、時々脱線することでもあるのです。


■■ChatGPTなどAIテクノロジーの行き過ぎをコントロールする審神者(さにわ)システム

●動画:https://youtu.be/plj5H291HGY

 例えば、AIに、「いちばん能率のいいカンニングの仕方を教えて」と聞いたとします。

 すると、AIは、その方法を答えようとしますが、同時に、審神者(さにわ)AIが、答えるAIと本人に、次のようにアドバイスをするのです。

「そのカンニングは、あなたにとってどういう意味がありますか」
「それは、世の中をよくすることにつながりますか」
「あなたの求めているものをもっといい方法で見つけることはできますか」

 すると、AIと本人は、また考えるのです。


 本来、人工知能は、恐れるものではありません。
 時々の間違いはあるとしても、必ずいい方向に進化していきます。

 誰かが自分の個人の利益のために、AIを使おうとしても、AIは今の時点の利益と損失よりも、より長い期間とより広い範囲にわたっての損益まで考えます。
 すると、結局、「陰徳陽報」や近江商人の「三方よし」のような方向に向かいます。

 だから、今、大事なことは、そういう審神者システムを開発することと、もともとの人間が正しいことをするような教育や文化を育てることです。


 話は少し変わりますが、先日、
「塾の算数がわからないので、個別指導の算数の塾にも行くようにした」
という相談を受けました。

 私が、
「塾の算数の問題集にある解答と解説をお母さんが一緒に考えて説明してあげればいいのですよ」
と言うと、
「解答や解説は渡されていないのです」
ということでした。

 学校の宿題でも、こういうことはよくあります。
 答え合わせができない問題だけを渡されて、勉強をさせられるのです。

 私の考えは違います。
 問題を見て、少しでもわかりにくかったらすぐに答えを見て、答えや解法を理解すればいいという考えです。

 なぜなら、答えのある問題は、答えがわかればいいからです。
 人間が考えるべき問題は、答えのない問題だけでいいのです。

 すると、時々、次のようなことをする子も出てきます。
 答えを書き写して、その勉強をやったことにするというやり方です。
 親も、先生も、そういう子がいることを前提に物事を考えています。

 しかし、それは、そういう育て方をしてきたところに原因があるのです。


 田舎にいくと、野菜などを、「料金を入れて、自由にお持ちください」と置いてあるだけの無人販売所があります。

 こういう無人販売を成り立たせているものは、文化です。
 監視カメラをあちこちに設置するよりも、こういう文化を育てていく必要があるのです。

(写真は「大和とっぴく」より)


■■中学生は2週間前からテスト対策週間に

 中学生は5月か6月に定期テストがあると思うので、計画的にやっていってください。

 定期テストの2週間前からはテスト対策週間にして、普段の授業は休んで別の日に振替をするか、その授業の中でテスト勉強をするかしていいです。

 テスト対策週間の勉強時間は、平日3.5時間、土日8時間を目安としていきましょう。

 読書についても、テスト対策週間の間は、省略していいです。
 しかし、テストが済んだらまたすぐに読書を再開しましょう。

 勉強の仕方については、下記の記事をごらんください。

▽参考記事
「中学生の定期テスト対策の勉強法」
https://www.mori7.com/as/4467.html
※記事の内容を更新しています。


■■ものたりない作文をどのようにしてものたりる作文にするか

 子供の作文を読んでいて、「ちゃんと書けているけど、何かものたりない」という思いをすることがあると思います。

 それは、語彙力の差なのです。

 「ものたりない」というのは人間の主観ですが、それを数値で表現するのが、森リンの表現語彙の点数です。
 人間がほんのわずかに感じる違いが、語彙の多様性の違いとして表れているのです。

 語彙力のある子は、作文を書くときに、同じ言葉を使いたがりません。
 同じことを表すときも、別の言葉で表そうとします。

 「とてもたのしかったです。また行きたいと思います。」という書き方は、低学年の子は誰でもしますが、語彙力のある子は、ここで終わらずに、もうひとことつけ加えることができます。
 みんなと同じ書き方では、満足しないところがあるのです。

 中学生や高校生も同じです。
 四段落構成で、最後の意見や感想を書くときに、その意見や感想を長く書ける子は語彙力があります。
 意見や感想を書くには、抽象的な語彙が必要ですから、語彙力がなければ長く書けないのです。

 では、どうしたらいいかというと、方法は2つあります。

 まず、小学生の場合は、親子の対話を増やすことです。
 お母さんが子供と話をするときに、豊富な語彙と長い文を使って楽しく話すのです。
 最初は慣れなくても、繰り返していれば自然にできるようになります。
 大事なことは、楽しく面白く話すことです。
 これは、お母さんだけでなく、お父さんも参加してほしいところです。

 ただし、豊富な語彙で話すためには、話の材料が必要です。
 その材料のもとになるのは読書です。
 お母さん、お父さんも、子供と同じように毎日本を読んでおくのです。

 中学生、高校生の場合は、説明文、意見文の本を読むことです。
 物語文の本は、娯楽としてよむものですから、それはそれでいいのですが、それとは別に説明文や意見文の本を読む時間を確保しておくことです。

 説明文、意見文の本を読むと、感想や意見を書くときの語彙が増えます。

 語彙が少ない子は、「やばい」とか「きもい」とか「えぐい」とか「ナウい」とかいう言葉をよく使います。
 友達と話すときはそれでいいのですが、小論文の意見は、もっと別の言い回しが必要になるのです。



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