元の記事:言葉の森新聞2025年11月4週号 通算第1876号 (3899字)
言葉の森事務局(jun)
2025/11/26 19:08:49 18225
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言葉の森新聞2025年11月4週号 通算第1876号
文責 中根克明(森川林)
■■11月29日(土)・30日(日)は休み
11月29日(土)・30日(日)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■2025年11月保護者懇談会資料
●作文検定スタート
学校や学習塾を対象に、作文検定の団体受検がスタートしました。
今の教育は、知識の詰め込みが中心ですが、これからは、知識力よりも、理解力、思考力、創造力、共感力が重要になります。
作文検定によって、日本の教育がよい方向に向かうと思います。
▽学校向けのページ
https://www.mori7.com/ag_2025sg02.php
▽塾向けのページ
https://www.mori7.com/ag_2025sj02.php
●基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスの今後の予定
勉強は、すでに先生に教えてもらうものではなく、テキストとChatGPTをもとに生徒が家庭で自分で学ぶものになりつつあります。
ただし、小学校低中学生はまだ同じ基礎的なことを学習することが多いため、教室で先生に教えてもらう勉強の方がやりやすい面があります。
小学校高学年から中学生にかけては、自分の力で勉強できますが、まだ勉強というものにたいする時間がないため、ある程度強制的に学ぶ場を提供する必要があります。
中学3年生から高校生にかけては、どの子も自分なりに勉強の自覚ができるので、家庭でひとりで勉強するのが最も能率のよい方法になります。
昔は、自分ひとりで勉強すると、わからないところが出てきたときに何時間も考えるということがありました。
しかし、今は、わからないところはChatGPTに聞けば、懇切丁寧に教えてくれます。
ChatGPTのよいところは、人間とは違って、何度同じことを聞いても、どのように初歩的なことを聞いても、質問者に寄り添ったかたちで詳しく答えてくれることです。
これは、勉強に限らずプログラミングでも同じです。
プログラミングの勉強に時間がかかるのは、いったん動かなくなると、どこが原因で動かないか探すのにきわめて長い時間がかかることです。
私の昔の経験では、「半角スペースが抜けていただけ」とか「セミコロンをまちがえてコロンで打ってしまった」などということがありました。(今はそういうエラーはすぐわかるようになっています。)
しかし、今のプログラミングは、昔よりも更に高度になっているので、本を読んで解決することはなかなかできません。
ところが、ChatGPTに丸投げすれば、今は瞬時に的確に原因と対策を教えてくれます。
だから、プログラミングも自学自習の時代になっています。
大事なのは、プログラミングの技術(の基礎は必要ですが)よりも、「何をしたいのか」「何を作りたいのか」という問題意識の方になっています。
勉強に関しては、答えのある世界ですから、ChatGPTはほぼ万能です。
ただし、数学はまだ少し苦手なところがあるようで、たぶん図形問題はやや苦手です。
しかし、入試で差がつくのは図形の問題ですから、図形に関してはまだ人間が独自に勉強をする必要があります。
それ以外は、ChatGPTに聞けばすぐわかるので、いずれ学校で勉強する意味はなくなっていくのではないかと思います。
現代は、教育の根本が大きく変わりつつある時代なのだという自覚を持っておくことが大事です。
その基礎学力、総合学力、全科学力クラスに、これから更に力を入れていく予定です。
具体的には、
・毎月の確認テストは必ずやることで、自分の学力の現状を把握すること
・家庭学習は、自習室に参加して毎日の家庭学習の時間を管理して取り組むこと
・クラスでの共通の授業は、読書紹介と一人一言と4週目の創造発表にして、あとはそれぞれの生徒が国語でも、算数数学でも、英語でも、暗唱でも、何に取り組んでもいいというふうにします。
・先生がやることは、それぞれの生徒の学習チェックです。
・基礎学力、総合学力、全科学力は統合して、(新)全科学力クラスとします。
新全科学力クラスは、これからの最も能率のよい勉強になると思います。
●家庭でできることは、躾と褒めること
学校では、生活の躾はなかなか教えてくれません。
特に差があるのは、授業の始まる時間にクラスに入るか、遅刻をするかということです。
数分や数秒であっても授業の時間に遅刻する子は、生活の躾ができていません。
生活の躾は家庭学習の習慣と高い相関があります。
家庭学習の習慣は、成績と高い相関があります。
授業の開始時刻には絶対に遅刻しないように、親子で話をしておくといいです。
遅刻しないことは、社会人になってからも重要です。
もうひとつ大事なことは、いつも子供のいい面を見て褒めることです。
一般に母親は子供の欠点に気が付きやすいので、すぐに注意をする傾向があります。
親の注意を素直に聞くのは小学2年生までです。
小学3年生を過ぎても注意を繰り返していると、子供は親のコントロールを離れたいと思うようになります。
小学3年生を過ぎたら、できるだけ子供の自主性を生かしていくようにしてください。
●勉強よりも読書が大事
中学生になると、定期テストなど毎日の勉強に追われて読書が後回しになる子が多いです。
しかし、小学生時代に読書の面白さに目覚めた子は、テスト期間中であっても、息抜きに自分の好きな本を少し読むというような生活をしています。
この読書習慣の差が、高校生、大学生、社会人になるほど大きな差になってきます。
目標は、社会人になって仕事に追われるようになっても、毎日50ページ以上本を読むということです。
そのためには、子供にそう言うだけではなく、親も毎日の新しい読書に取り組んでいくことが大事です。
●字が下手だとか、漢字が書けないとかいうことはどうでもよくなる
保護者の方からよく相談を受けるのが、「字が下手」とか「漢字を書かない」とかいう話です(笑)。
そんなことは全然心配いりません。
字が下手な子は、実は頭のいい子が多いです。
正しい字の書き方を習う前の早い時期に自分で字を書くようになったので自己流の下手な字を書くようになっただけです。
本当は、子供が字を書くことに興味を持ち始めた時期に正しい字の書き方を教えればよかったのですが、それはもう手遅れです。
字が下手でも、日常生活ではパソコンで書くことが多いので心配ありません。
また本人が自覚すれが、上手な字の書き方を自分で練習するようになります。
子供がすぐにはできないことをいつまでも注意しないことです。
漢字の書き取りも、今はまだ試験に出るのでやらなければなりませんが、実は小学生の教育漢字約1000字、常用漢字約2000字を間違いなく書けるようになるのは、社会人が毎日がんばっても1年間はかかります。
それぐらい漢字の書き取りは時間がかかるのです。
漢字の書き取りができる子は、小学生時代から毎日こつこつその学年の漢字の書き取りをしてきた子です。
これは、頭のよさとは関係がありません。
こつこつやってこなかった子は、すぐに漢字が書けるようにはなりませんから、少なくとも自分が作文で書く字だけは漢字で書けるようにしておくということでやっていくといいです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。