元の記事:言葉の森新聞2026年2月4週号 通算第1888号 (10994字)
言葉の森事務局(jun)
2026/02/23 09:59:18 18307
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言葉の森新聞2026年2月4週号 通算第1888号
文責 中根克明(森川林)
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■集中力は鍛えるものではなく、育てるもの
◆動画
https://youtu.be/HEjYA5-IhWg
●集中力を左右するのは環境と習慣
勉強を能率よく進めるには、教材と学習法と時間配分が大切です。
しかし、忘れられがちなのが環境です。集中力は、本人の能力や気合いだけで決まるものではなく、環境と習慣のつくり方によって大きく変わります。
●中学2年生まではリビング学習を基本に
まず、学習環境として大切なのは、中学2年生まではリビングで勉強することです。
中学3年生になると、子供は自然に勉強の自覚ができるので、自分の部屋で勉強することもできます。しかし、それまでは、みんなのいる中で勉強することが大事です。
これは、あとから「リビング勉強に戻そう」としても難しいからです。小さいころから「勉強はみんなのいるところでする」と決めておくことです。
●リビング学習で気をつけたい「音」の問題
ただし、リビング学習で注意したいのが「音」です。テレビやビデオやYouTubeなど、音声が出るものは勉強の妨げになります。音があるだけで集中力が途切れやすくなります。
家庭で子供が勉強しているときに家族がテレビを見る場合は、ヘッドホンで音が外に出ないように配慮してあげることです。機械文明の中では、機械の弊害が出ないように、別の機械を利用する工夫も必要になります。
●集中力の土台は毎日の習慣づくり
次に、集中力の土台としていちばん大切なのは、毎日決まったことをする習慣です。
成績が上がらない原因の多くは、能力でも勉強法でも塾でも先生でもなく、ほとんどの場合、毎日勉強する体制になっていないことだけです。
小中学生の勉強は、入試問題を解く勉強以外は、難しいことは何もありません。しかし、毎日ではなく、宿題があるときだけ、塾のあるときだけというやり方だと、必ずどこかで分からないところが出てきます。それが積み重なると、どこから手をつけていいか自分でも分からなくなります。
●「まとめて勉強」では力はつかない
そこで、ある日突然、思いついて急にたくさん勉強を始めることがあります。けれども、学力は毎日の積み重ねでできるものなので、1週間分を1日でやって残り6日何もしないという形では力がつきません。短い時間でいいので、毎日同じ時刻に同じ勉強をする体制を作っておくことが大事です。
勉強は、たくさんさせるよりも、毎日欠かさずさせることを重点にします。
●長時間勉強の落とし穴
ただ、ここで親が気をつけたい点があります。小学校低中学年のころに毎日たくさん勉強をさせると、学年が上がるにつれて反動が来ることがあります。その兆候として多いのが、集中力の乏しい勉強を長時間だらだら続けるような習慣がついてしまうことです。
お母さんは、子供が長い時間勉強していると安心し、短い時間で終わらせると不安になるものです。しかし、短い時間で仕上げる姿勢の方が、集中力のある勉強につながります。低学年で親の話をよく聞く子ほど、長時間勉強できてしまうことがありますが、親はそれを見て満足せず、「もう勉強やめて、あとは自分の好きなことをして遊びなさい」と言ってあげる必要があります。子供の本当の心は、親にそう言われるのを待っているのです。
●だらだら勉強を生む三つの原因
子供がだらだら勉強する原因も整理しておきます。
第一は、早く終わると追加の勉強をさせられる可能性があるケースです。一度でも「早く終わったから追加」をすると、子供はよく覚えていて、なるべく早く終わらせないようになります。
第二は、ページ数などの量ではなく「時間」で区切る勉強になっていることです。時間の枠を決められると、その時間を楽に過ごす方向に流れやすく、自分で能率よくやろうという気になりにくいのです。
第三は、勉強する時間が長すぎる、量が多すぎることです。目の前に膨大な勉強があると、すぐに取りかかる気になれません。
●本当の集中力は成長とともに現れる
集中力について最後に言えば、子供が成長して中学3年の受験期になったり、高校生・大学受験の時期になったりすれば、誰でも自然に集中力を発揮するようになります。その時期の内側から湧き上がる集中力が本当の集中力です。
小学生の間は、集中できないのが本来の姿です。ですから、小学生の勉強はなるべく短時間で終わるものにし、親は「気が散るのが自然」と考えて、無理のない勉強の仕方をしていくとよいのです。ちゃんと育っている子であれば、必要なときには必ず集中力を発揮します。今集中力がないのは、まだその時期ではないからです。
■■AI時代になぜかけ算の九九をやるのか――それは教育の本質が身体化だから
◆動画
https://youtu.be/JOMnEI5vho8
●AI時代に九九を覚える意味
かけ算の九九を小学2年生ごろにやるときに、「AIで聞けばすぐできるのに、覚える必要はないのではないか」という声が出ることがあります。
かけ算の九九を覚えるのは、大きい数の掛け算をやるときに便利だからというようなことは大した理由にはなりません。
本当は、数字の概念を身体化することにあるのです。
●小学生時代の教育の本質は身体化
小学生時代の教育の本質は身体化で、最も重要なものは言葉の身体化です。
次に、数字の身体化です。
さらに物の身体化というものもあります。
例えば、絵を描いたり、積み木を積んだりすることによって、形と物が自分の体の一部として取り込まれていくのです。
●身体化とは何か
言葉の身体化とは、言葉が自分の手足のように自由に動かせるようになることです。
数字の身体化も同じです。
考えずにできるレベルになるのが身体化ということです。
確かに身体化をしなくても、感想文をAIに書いてもらったり、複雑な計算をAIにしてもらったりすることができます。
しかし、それは答えがあらかじめわかっている世界の範囲でAIに任せることができるということです。
●未知の問題に向き合う力
人間が未知の新しい問題に遭遇したときに必要になるものは、その問題をどう処理するかという創造的な発想で、その創造的な発想はひらめきともいうものです。
ひらめきはどこから生まれるかというと、身体化された知識から生まれるのです。
●読み書きそろばんの現代的意味
江戸時代の寺子屋教育の基本は、読み書きそろばんでした。
これは現代でも通用します。
読書と文章を書くことと計算をすることは、小学校時代の教育の基本で、この身体化の教育によって子供たちは創造性の土台を作っているのです。
●「書くこと」は作文に限らない
読み書きそろばんの「書くこと」に関しては、作文ということに限りません。
ちょっとしたメモでも詩でも俳句でもいいのです。
書くことによる手と頭が連動していることが大事で、意識的に文字を書こうと思わなくても、考えたことに沿って手が自然に動いて書くというのが「書くこと」の身体化です。
「書くこと」の身体化は、昔ながらの鉛筆やペンのような筆記用具でなければ身につきません。
学年が上がれば、パソコンのキーボードで入力したり、スマホの入力で文章を書いたり、音声入力で文章を書いたりすることはできますが、それは子供時代に手書きで文を書いたという蓄積があるからこそできることなのです。
大人はすでにパソコンで入力しながら考えることもできますが、それはその土台に小学生時代の手書きの蓄積があったからこそです。
●子供時代にこそ身体化を
だから、子供時代にはまず手書きで書くことを身体化し、考えなくても書けるように、つまり、書くことが自分の手足のように動かせるようになることが大事なのです。
■■なぜ問題集を解くだけでは国語力が伸びないのか――国語力を伸ばすコツは、解くことではなく読むこと
◆動画
https://youtu.be/PHPeav5e4x8
●国語力を伸ばす三つの柱
国語力をつけるコツは、大きく三つあります。
第一は、毎日の読書によって速く読む力を身につけることです。
第二は、難しい文章を読むこと、すなわち問題集読書によって難読力を身につけることです。
第三は、読解問題を分析し、解き方のコツを理解することです。
●国語力は身体的な能力
数学や英語は、知識や理屈を理解すれば、比較的短期間で成績が上がります。しかし国語はそうではありません。読解問題の解き方を理解すること自体は理屈なので、誰でもある程度は分かりますが、自分の力で文章を読み取る力は、理屈ではなく身体的な訓練によって身につくものだからです。国語力は、運動や音楽と同じような身体的な能力なのです。
●解き方よりも読む力の不足
解き方の理屈を理解しても、易しい文章では正解できるのに、難しい文章になると正解できない生徒がいます。それは、読み取る力が不足しているからです。国語の成績が伸び悩む原因の多くは、理屈以前に、この読む力が足りていないことにあります。
●読書傾向が読む力を示す
読む力は、その子の読書の傾向を見ればある程度分かります。読む力のある生徒は、自然に読み応えのある難しい本へ向かいます。一方、読む力のない生徒は、易しい本や短い話で終わる本、挿絵や図解が中心の本を選びがちです。中学生以上になっても、事実の経過を中心にした本ばかりを読んでいる場合は、読む力が十分に育っていない可能性があります。
●問題集読書の意義
そこで必要になるのが、問題集読書です。問題集の問題文は、日常生活ではあまり触れない語彙や、読み取りにくい構造の文章が多く含まれています。小学生が中学入試の問題文を読むと、「異色」「容認」「討論」など、普段の会話では使わない言葉に数多く出会います。こうした語彙に慣れていないと、意味が分かっていても、文章全体を自分のものとして把握することが難しくなります。
●テクニックでは埋まらない差
試験問題は、もともと読み取りにくい文章の中でも、特に理解が難しい部分を問うように作られています。そのため、読解テクニックだけで点数差を埋めることはできません。難しい語彙や文章に日頃から慣れておくことが、読む力の土台になるのです。
●問題集読書の具体的な方法
問題集読書の方法はシンプルです。入試問題集を用意し、問題を解かずに問題文だけを毎日少しずつ読みます。大切なのは、一冊を一度で終わらせず、四回、五回と繰り返し読むことです。難しい文章を繰り返し読むためには、音読が効果的です。黙読だけでは、文字を目で追うだけの読みになりやすいからです。
●時間をかけて育つ国語力
問題集読書は、すぐに成果が見える勉強ではありません。運動や音楽と同じように、時間をかけて少しずつ上達していきます。成果が実感できるまでの目安は、半年ほどです。国語は時間のかかる教科だからこそ、受験直前ではなく、早い時期から取り組むことが大切です。
●語彙が思考の解像度を高める
語彙が増えると、物事がより高精細に見えるようになります。同じものを見ていても、語彙の豊かな人は、より深く本質を捉えることができます。問題集読書は、成績を上げるためだけでなく、考える力そのものを育てる大切な勉強です。
●本気で伸ばすための実践
国語の力を本気で伸ばしたい場合は、問題集の問題文を毎日数ページ、音読で読み、一冊を五回以上繰り返すことを目標にしてください。この地道な積み重ねこそが、確かな国語力につながっていきます。
■■国語力を育てる最も単純で、最も確実な方法――音読の力
◆動画
https://youtu.be/rXuTPSjcToU
問題文を読むときに大事なことは、小さな声でいいので音読をすることです。
音読には二つの大きな意味があります。ひとつは文章のリズム感が身につくこと。もうひとつは、斜め読みを防ぐことです。
同じ文章を繰り返し読んでいると、まだ勉強の自覚の十分でない小学生や中学生は、だんだん読み方が雑になっていきます。黙読になると、特にその傾向が強くなります。
しかし、たとえ口の中でつぶやく程度でも音読をすれば、文章をきちんと追うことができます。
●音読を続けさせる最大のコツ
子供が音読をしているとき、そばで聞いているお父さんやお母さんは、つい注意をしたくなります。読み間違い、抑揚、スピード……気になることはいくらでもあります。
しかし、読み方の注意は一切しないことが大切です。注意をすると、子供は音読を負担に感じるようになります。そして、「自分の部屋で読む」と言い出し、やがて音読そのものをしなくなります。
どんな読み方でもいいのです。ふざけて読んでも、早口でも、言い換えて面白く読んでもいいのです。
そこで必要なのは、ただひとことの肯定的な言葉です。
「だんだん上手になってきたね」
「難しい文章をよく読んでいるね」
うそでもいいから褒める。これが子育てのキーワードです。これは子供をコントロールするためではありません。生きていることは基本的に肯定的なことだと伝えるための声かけなのです。不思議なことに、何の注意もしないほうが、音読は自然に上達していきます。
●音読と読書――勉強法は単純
国語の勉強法は実に単純です。毎日、課題の長文を音読すること。そして、毎日読書をすることです。
音読は、朝ご飯の前に行うと続けやすくなります。食卓に課題フォルダを置き、「音読してから朝食」という習慣にすれば、特別な努力をしなくても続きます。
読書は、学年の十倍ページが基本ですが、苦手なうちは毎日十ページでもかまいません。大切なのは、一日も休まず続けることです。
中学生・高校生は定期テストがありますが、読書力のある子はテスト前でも本を読みます。この読書力こそが、学力の土台になるのです。
●小学1・2年生で差はついている
小学1、2年生で、字の多い本をすらすら音読できる子は、学力の土台はひとまず安心です。つっかえながら読む子は、今は成績がよくても、後で伸び悩むことが多いのです。将来の学力の差は、すでにこの時期に芽生えています。
●音読は「回数」が命
音読は、一度や二度では効果は出ません。大事なのは繰り返しです。ただし、同じ文章を続けて何回も読むのではありません。一冊を最後まで読み終えたら、また最初に戻る。そのかたちで一冊を五回読むのです。
繰り返し読むことで、文章の背後にある考え方、つまり思想が見えてきます。国語の問題文には、実は共通した主題が多くあります。繰り返し読むうちに、その主題を予測できるようになります。すると、新しい文章でも読むスピードが上がります。
昔から、素読の方法として「百字を百回読む」と言われてきました。音読の効果は、半ば暗唱できるところまで読んで初めて現れます。
●問題集音読の意味
問題集の問題文を音読させると、多くの子供が一、二か所読み間違えます。それは、その語彙にこれまで接してこなかったからです。一か所も読み違えずに音読できる子は、それだけで国語の力があります。読み違いのある子は、読解のコツを学んでも、少し難しい文章になるとつまずきます。この差は、説明文の読書や問題集読書を毎日しているかどうかの差です。
音読は地味で単調に見えます。しかし、最も確実で、最も力のつく方法です。
毎日の音読と読書。この単純なことを、休まず続けること。それが、国語力を育てる王道なのです。
●関連する記事・参考リンク
ベネッセ教育情報「音読をする意味は?効果を上げる方法や保護者のサポートのコツも」
https://benesse.jp/kyouiku/202107/20210706-1.html
(親のサポートのコツが詳しく、録音して振り返る方法なども紹介)
現役小学校教諭の解説「子どもと『音読』 スラスラ読める子は読解力が高い理由」
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/study/HkGPK
(低学年での重要性と家庭でのメリットがわかりやすい)
速読解力関連「音読が子どもにもたらす効果とは?」
https://www.sokunousokudoku.net/media?p=12708
(脳の活性化・集中力・語彙力など6つの効果を科学的にまとめ)
■■全科学力クラス2.0という、AIを活用した新しい教育システムの提案
◆動画
https://youtu.be/m5pZ31cwbf0
●AIの登場による教育のパラダイムシフト
子供たちに勉強を教えるためには、それぞれの教科を専門的に教える力を、講師が持っていることが必要でした。
しかし、AI時代になってその前提が大きく変わりました。
これまでの先生の役割は、自分の知っている知識や経験を右から左へ子供たちに伝えることでした。
そのために生徒がどのようなことを質問しても、それに対応できるだけの能力が必要だったのです。
●AIが知識を担い、人間が心を育む
しかし現在、答えのある知識は、AIがほとんどカバーできるようになっています。
教科によっては、その教科の専門の先生よりもAIの方が詳しく分かりやすく教えることができます。
そこでいろいろな教科のクラスを統合して、「全科学力クラス」として編成することにしました。
例えば、国語読解クラスであれば「全科学力クラス(国)」、教える講師によっては「全科学力クラス(国数英)」などとなります。
AIの時代には、先生の役割は、教えることよりも生徒を励ましたり、生徒同士の交流を促したり、生徒に勉強以外の話を伝えたり、生徒や保護者と対話したりすることになるのです。
先生に必要な資質は、教える教科の知識よりも、人生の経験や生きる姿勢、自身の体験などになっていきます。
●家庭学習と連動する「2.0」への進化
これまでの全科学力クラスでは、授業のときだけ勉強するという子もいました。
現代の子供たちは多忙で、ひっきりなしにいろいろなことをしています。
そのために、全科学力クラスの勉強でも、自分が消耗しないような関わり方で、そのときだけ熱心にやるという子も比較的多かったのです。
全科学力クラスは、家庭での日常的な学習とセットになっていなければ、大きな成果を上げることはできません。
しかし、それは単なる声かけだけでは不十分です。
もし、毎回の勉強の成果が目で見える形で分かり、それが保護者にも通知され、個々の生徒について今後何をすべきかをアドバイスできるようになれば、週1回の全科学力クラスと毎日の家庭学習が連動し、もっと大きな成果を上げられます。
●AIと人間の対話が支える次世代の学習
個々の生徒の学習評価と個別のアドバイスはもちろん先生でもできますが、そこにAIが加われば、より詳細で具体的なアドバイスが可能になります。
そこで、全科学力クラスでは、週1回の授業と毎日の家庭学習を連動させて、子供たちの勉強をさらに能率よく進めることにしました。
これからの子供たちは、国語、算数・数学、英語のそれぞれの塾などに通う必要はなく、全科学力クラスだけでワンストップの勉強ができるようになります。
人間の先生は、個々の生徒のアドバイスに関する相談や質問に対応することになります。
AIのシステムを、講師と生徒と保護者の対話で補強するというのが、新しい全科学力クラスの展望です。
だから、これまでの全科学力クラスとの違いを明確にするために「全科学力クラス2.0」としたのです。
●未来の教育プラットフォームを目指して
全科学力クラス2.0が目指しているのは、新しい未来の教育スタイルです。
オンライン少人数クラスは、4人から5人の少人数で、世界中どこからでも参加でき、欠席した場合も別の時間のオンラインクラスに振り替えることができます。
全科学力クラスは、子供たちの自学自習と対話のある教育のための、新しいプラットフォームになるのです。
■■記述問題は“探す力”で解ける――本文に忠実に、字数いっぱいまで書く技術
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=SKlcxDZQaWE
記述問題の答えは自分で考えて作るものではなく、本文中の言葉を探してまとめる「作業」であることを理解することが第一歩です。
●記述問題は「考える問題」ではなく「探す問題」
国語の記述問題というと、「自分の考えをうまくまとめて書く力が必要だ」と思われがちです。しかし実際には、記述問題の答えの多くは、すでに本文中に書かれています。
つまり、文章を深く考えて独創的な答えを作るのではなく、「答えが書いてある部分を探す」という作業なのです。
これは読解問題全体にも言えることです。選択肢がある問題でも、「どれが正しいと思うか」ではなく、「本文にその内容が書いてあるかどうか」が基準になります。自分の常識や価値判断ではなく、あくまで本文に忠実であることが大切です。
記述問題も同じです。オリジナルの表現でうまくまとめることよりも、本文の言葉を使って書くことが基本になります。採点者は一つ一つの答案を丁寧に読み込む余裕があるとは限りません。使われている言葉が本文と対応しているかどうかを中心に評価します。そのため、本文の語句を的確に取り入れることが、得点につながるのです。
●指定字数いっぱいまで書く
もう一つ大切なのは、指定された字数いっぱいまで書くことです。
たとえば「600字から800字で書きなさい」とあれば、原則として800字ぎりぎりまで書くのです。これは記述問題だけでなく、作文でも同じです。
理由は単純です。採点するのは人間だからです。同じような内容であれば、情報量が多く、具体性のある答案の方が評価されやすい傾向があります。また、実際に文章力のある生徒の多くは、指定字数ぴったりに書いています。
逆に、字数に余裕を残して終わる答案は、どうしても物足りなく見えてしまうことがあります。与えられた枠を使い切ろうとする姿勢そのものも、評価の一要素になるのです。
●記述力を伸ばす一番の近道は作文
では、記述の力をどのように伸ばせばよいのでしょうか。
結局のところ、文章を書き慣れることが一番です。その基礎となる練習が作文です。自分の考えたことを文章にまとめる練習をしておけば、記述問題にも自然に対応できるようになります。
作文の効用は試験対策だけにとどまりません。会議で司会をするときに、論点を理路整然とまとめる力にもつながります。作文が上手な子は、話すことも上手です。頭の中で言いたいことが構造化されているからです。
説明文や意見文を書く練習を続けていると、話すときにも図解するように、わかりやすく説明できるようになります。書く力は、そのまま考える力、話す力へとつながっていくのです。
●記述式入試の時代へ
大学入試を見ても、記述式の重要性は明らかです。たとえば東京大学の国語は、ほぼすべてが記述式です。選択肢を選ぶ問題はほとんどありません。
大学入学共通テストのような選択式試験もありますが、その先では、自分の言葉で書く力が問われます。
一方で、短い記述問題の採点は、出題者側にとっても難しい面があります。厳密な正解を定めにくく、対策も曖昧になりがちです。50字から60字程度の短文では、AIによる採点も必ずしも容易とは言えません。
本当に国語力を測ろうとするなら、短い記述問題だけでなく、まとまった作文による評価も有効です。作文であれば、AIによる一次評価も比較的信頼性の高い形で活用できます。その上位答案を人間が内容面で評価すれば、効率的で信頼性のある評価が可能になるでしょう。
●記述問題を怖がらない
記述問題は、特別な才能が必要な問題ではありません。
本文をよく読み、答えの根拠となる部分を探し、その言葉を使ってまとめること。そして、指定字数いっぱいまで丁寧に書くこと。その基本を守れば、着実に得点は伸びます。
そして、その土台を支えるのが、日々の作文練習です。
書くことを通して考える力を育てること。それが記述問題対策であり、同時に本当の国語力を育てる道なのです。
▽関連記事
記述問題で「字数が足りない」を解決するたった2つの方法(note)
https://note.com/takashi838/n/ncd4c62a30bb2
【中学受験国語】記述問題攻略ガイド(rmkokugojyuku.com)
https://rmkokugojyuku.com/blog/179
Z会東大受験対策サイト「2025年度 東大国語 徹底分析」
https://www.zkai.co.jp/todai-exam/bunseki/kokugo