元の記事:言葉の森新聞2026年10月2週号 通算第1918号 (3763字)
言葉の森事務局(jun)
2026/10/14 14:09:52 19612
1 
言葉の森新聞2026年10月2週号 通算第1918号
文責 中根克明(森川林)
■■記述問題で、読む力、考える力、書く力をつける――記述検定のページができました
◆◆小学3年生から高校3年生まで利用できます
記述検定のページができました。
https://www.mori7.com/ksk/
小学3年生から高校3年生までの課題があります。
言葉の森の生徒およびご兄弟の場合、利用は無料です。
ご兄弟が利用される場合は、生徒コードを発行しますのでご連絡ください。
◆◆難関校ほど記述問題を重視している
高校入試や大学入試では、難関校ほど選択問題よりも記述問題を重視しています。
それは、ひとつには選択問題では差がつかないということがあります。
もうひとつの理由は、受験生が優秀な場合、差がつくような選択問題を作るのが極めて難しいという事情があるからです。
◆◆記述問題で「読む・考える・書く」力を育てる
記述問題は、読む力、考える力、書く力からなる総合力を必要とします。
その点では作文と共通です。
しかし作文は、全て自分で考えて書くので時間がかかります。
記述問題は設問の焦点が絞られているので、短い時間で取り組むことができます。
だから、記述問題は、作文に必要な力を鍛える練習と考えてもよいと思います。
◆◆作文よりも短時間で取り組める
小学6年生以上の作文課題は、1200字書くので、約1時間半かかります。
記述問題は、焦点が絞られているので、30分でできます。
記述問題の字数は、60字から70字の課題が3問、100字から120字の課題が1問です。
これは東大の記述問題の傾向に合わせた字数です。
◆◆AIがすぐに具体的な講評を返す
記述問題も、作文の講評と同じように、AIが即座に講評を返します。
設問が絞られているので、講評も具体的です。
現在はまだ10月分だけをできるようにしていますが、すぐに1年間分の問題をできるようにします。
生徒のみなさんで、作文を書く時間が取れなかった週は、記述検定でカバーするというようなことをしてもいいと思います。
◆◆受験勉強では、できるだけ手書きで
記述問題を受験勉強の一環として行う場合は、できるだけ手書きで、マス目のある原稿罫や方眼罫のノートに書いていくといいです。
マス目で字数を計算しながら書き、書き終えたあと、音声入力でその原稿をテキスト化します。
記述問題の解答フォームは、全て音声入力もできるようになっています。
■■推薦図書検定のページをリニューアル――日常生活の中で良書に触れる習慣を
推薦図書検定(略称図書検定)のページをリニューアルしました。
https://www.mori7.com/kst/
◆◆第一の変更点――対象学年ではなく、図書検定の級を表示
変更点は、第一に、それぞれの本ごとに、対象学年ではなく図書検定の級を表示したことです。
図書検定の級の11級は小1・2相当、10級は小3、9級は小4、8級は小5、7級は小6、6級は中1、5級は中2、4級は中3、3級は高1、2級は高2、1級は高3相当です。
その級に該当する本を10冊、それぞれ基準点以上の成績で読み終えた場合、その級に合格するという仕組みです。
◆◆第二の変更点――○×問題を減らし、記述問題を充実
第二は、問題の形式を変えたことです。
○×式の選択問題は2問だけにし、本を読んでいればわかるような問題を中心にしました。
記述問題は3問にし、
1.最も心に残ったこと、
2.似た話や似た例、
3.全体の感想
をそれぞれ60字から100字で書いてもらうようにしました。
◆◆音声入力で低中学年の子も取り組める記述問題
この記述問題は音声入力で書くこともできるので、小学校低・中学年の生徒も記述問題に答えることができます。
また、60字から100字という制限があるので、学校の試験などで記述問題に答える際に、指定された字数に合わせて書く練習にもなります。
◆◆第三の変更点――学年に関係なく、いつでも好きな級に挑戦できる
第三は、問題数を増やし、いつでもどの問題もできるようにしたことです。
問題に取り組む級は、学年に関係なくどの級を選んでも構いません。
問題数は今後もさらに増やしていく予定です。
◆◆海外からも利用できる推薦図書リストを充実
推薦図書のリストも今後増やす予定ですが、海外の方も利用できるように、Kindleなどの電子書籍で読める本を中心にしています。
推薦図書のご希望などがあれば、「読書の森」の掲示板をご利用ください。
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=3
◆◆読書と作文は、自分を向上させるための勉強の中心
読書と作文は、将来の勉強の中心になります。
なぜなら、勉強の本当の目的は、成績を上げることではなく、自分自身を向上させることだからです。
◆◆毎日の生活の中に、良書を読む習慣を
読書は、特別な勉強として取り組むものではなく、毎日の生活の中で自然に続けていくものです。
推薦図書検定は、子供たちが良書に出会い、その本を読んで考えたことを自分の言葉で表現するきっかけになることを目指しています。
検定に合格することも励みになりますが、それ以上に大切なのは、本を読むことが生活の一部になることです。
■■スピーチ検定のページをリニューアル――面接対策だけでなく、トータルな発表力をつける練習に(言葉の森の生徒は無料)
◆◆言葉の森の生徒とご兄弟は無料で利用できます
スピーチ検定のページをリニューアルしました。
https://www.mori7.com/ksp/
他の検定試験と同じように、言葉の森の生徒およびご兄弟の利用は無料です。
(暗唱検定、音読マラソン、記述検定、作文検定、スピーチ検定、図書検定、読解検定。一部工事中のところもあります。)
◆◆小学生・中学生・高校生の3つのレベルでスピーチを練習
スピーチ検定は、ウェブ上でマイクによる音声入力をしていただくかたちで進めます。
スピーチ検定では、小学生、中学生、高校生の3つのレベルに分けて短いテーマを提示します。
それぞれのテーマには、200字程度の回答サンプルがありますが、サンプルに沿って話す必要はありません。
自分の体験や考えを自由に話してください。
スピーチの時間は1分から2分の範囲です。
考えながら話す場合、1分で200字ぐらいの話ができると思います。
◆◆AIの講評でよいところを伸ばす
スピーチの結果については、AIがテーマとスピーチの内容を照らし合わせて講評を書きます。
講評は基本的に良いところを褒める評価を中心にして、もっと良くしたらどうかという話も一言付け加えるようにしています。
森リン点は、スピーチの字数の多さではなく、表現語彙の密度を評価するものです。(森リンは、言葉の森の作文自動評価ソフト)
したがって、スピーチの時間が1分から2分の範囲であれば、話が長くても短くてもかまいません。
◆◆スピーチの内容の豊かさを森リン点で評価する
スピーチ検定で森リン評価を出す理由は次のようなことです。
話をする内容に、豊かな体験や豊かな知識や豊かな考え方があれば、表現語彙の密度は高くなります。
確かに、200字程度のスピーチでは、森リン点には誤差が出ます。
しかし、スピーチ検定として正式に行う場合、学年のレベル別に、初級の10級は1本のテーマについてのスピーチ、次の9級は2本のテーマについてのスピーチ、最後の1級は10本のテーマについてのスピーチをするようにします。
級が一つ上がるごとに、スピーチのテーマが1本ずつ増えといくというかたちです。
すると、1級では、合計で2000字程度のスピーチをすることになります。
スピーチ検定の森リン点は、100字あたりの語彙の種類数として計算します。
そこで、スピーチの中で森リン点を上げることがひとつの目標になるのです。
森リン点は、他人との比較よりも、自分の過去の点数との比較に使うということです。
◆◆よいスピーチで大切なのは、話し方よりも話の内容
よいスピーチをするためには、豊富な語彙を使って話すことが大事です。
豊富な語彙というのは、難しい言葉をたくさん使うこととは違います。
自分の体験や考えを、豊かな語彙を使って具体的に話すことが大事です。
スピーチ検定は、入試の面接対策としても利用できます。しかし、スピーチ検定の本当の目的は、面接試験で上手に答えることだけではありません。
自分の体験や考えを、相手にわかりやすく伝える力を育てることです。
この力は、学校での発表だけでなく、将来の社会生活のさまざまな場面で役立ちます。
◆◆豊かな体験と読書と思考が発表力を育てる
スピーチ検定で大切なのは、話し方よりも話の内容です。
スピーチ検定の点数を上げるコツは、作文の点数を上げるコツと同じです。
話の内容を豊かにしていくことが大事で、そのためには、いろいろな体験をして、いろいろな本を読み、いろいろ考えていくことです。
特に、読書はすぐに取り組めることなので、推薦図書検定(略称図書検定)などを利用してたくさんの良書を読んでいってください。