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福島原発、勇気ある撤退を。原発に依存しないエネルギー政策を日本の総意に  2011年3月13日  No.1196
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 今最も重要なのが、原発に二次災害を防ぐことです。対処の仕方にはいろいろなレベルがあるはずですが、今は緊急に最高度の対処で取り組むべきです。

 ニュース記事によると、「ホウ酸を入れたり、海水を投入したりすると、二度と使えなくなる」などと言っていましたが、うまく直してあとで使うことなど考えている場合ではありません。日本は、原発以外の新エネルギー開発を長期的な展望で考えていくべきです。

 今は、原発の責任者が強力なリーダーシップで決断することです。また、周囲の人はその決断を促すように働きかける必要があると思います。



(とここまでを午前中書いてそのままにしていましたが、その後の情勢を見て以下の話を追加)



 この原発事故は、ひとつのメッセージだと思います。日本は、原発の技術に関しては先進国です。今後、日本が世界に対して競争力を持って輸出できる大技術のひとつが原発技術です。

 しかし、宇宙(というか未来の人類)は、原子力をエネルギー源として活用する地球を望んでいないのです。だから、日本人の総意が、もう原発はやめようということになれば、原発事故は無事に収束するでしょうし、日本人の中にまだ、原発の今後の可能性を残しておきたいと考える人たちがいれば、事故は更に拡大するような気がしてなりません。



 原発に替わる新しいエネルギー政策は、三つの方向で考えられると思います。

 第一は、日本が独自の判断で石油、ガスなどの化石燃料を確保するルートを開拓することです。これまで、このような日本独自のエネルギー供給ルートの開発は、日本が独立した外交を行えないために阻まれてきました。今回の事故を、日本を独立させるきっかけにしなければなりません。

 第二は、新エネルギー源の開発です。日本の近海には多くのエネルギー資源があります(メタンハイドレートなど)。また、自然界にはこれまで利用されていない多くのエネルギー源があります(潮力や常温核融合など)。これまで新エネルギーの開発が進まなかったのは、既存のエネルギー産業の棲み分けがほぼ完成していたからです。エネルギー産業のような巨額な投資を必要とするものは、民間の力だけでは競争や新陳代謝が起きません。今後は政治の主導で、クリーンで強力なエネルギー開発を進めていく必要があります。(ただし政治主導は最初のうちだけです)

 第三は、エネルギーの利用システムを根本から変革することです。これまでのエネルギーシステムは、巨大な発電所から送電線で各地に電力を供給するというものでした。この中央集権的なエネルギー供給システムを、今後はもっと自給自足的なものに変えていく必要があります。既に、太陽エネルギーの利用効率アップや蓄電池の性能向上などの結果、地域に必要な電力は地域でまかなうことが可能になりつつあります。ここに、超伝導による電力の貯蔵技術などを組み合わせれば、安定的なエネルギーシステムを自給自足型に切り替えることができます。



 今回の地震津波災害と原発事故を無駄にしないため、日本人が総意として、日本の真の独立と、政治のリーダーシップと、原発に依存しない創造的なエネルギー政策を求めていくべきだと思います。

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