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知的刺激に満ちた本「限界費用ゼロ社会」 The zero marginar cost society (ジェレミー・リフキン 柴田裕之訳)1  2016年2月20日  No.2531
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 好きな仕事も後回しにするほど(笑)熱中して読んでしまった本が、「限界費用ゼロ社会」でした。
 どうしてこの本を読んだかというと、池田信夫さんのブログで「Blockchain」という本が紹介されているのを見て興味を持ったからでした。
 Blockchainとは、「複数のシステムで取引履歴を分散管理する技術のことです。これには暗号技術とP2Pネットワーク技術が使われており、第三者機関による証明がなくても取引の正当性を証明でき、データの改ざんを困難にしています(以上引用)」というもので、仮想通貨であるビットコインなどの背景を支えているオープンな技術です。

 それで、言葉の森も、今度仮想通貨を使えるようにしようと思い、関連する本を購入していると、「限界費用ゼロ社会」にぶつかりました。面白そうな本だと思ったので、これも購入して読んでみると、すぐに引き込まれました。
 そして、言葉の森がこれまでやってきたことと、これから森林プロジェクトや寺子屋オンエアでやろうとしていることと、自分が未来の展望として考えていたことが、世界の経済的文化的パラダイムの大きな変化の流れと結びついていたことがよくわかったのです。
 それは、ひとことでは言いにくいし、ひとことで言うと誤解を招く可能性もある思いますが、あらゆるものがフリー(無料で誰でも自由に使えるというような意味での)になり、人間が自然環境との調和の中で、他者との共感と交流を喜びとして生きる社会(コモンズ:共有地)という展望です。
 それが夢物語のような話ではなく、現実の経済的実績の裏付けのある数多くの先端的な実例として書かれているのです。

 ネットで検索してみると、この本の紹介が、東洋経済オンラインに載っていたので、そちらを読むと詳しくわかると思います。
「日本人は「限界費用ゼロ社会」を知らなすぎる」
http://toyokeizai.net/articles/-/89717

 子供たちの教育を考える場合、これからの10年又は20年で世の中は大きく変わります。子供たちが成人するころの社会は、今の社会の価値観とは大きく異なった社会になっていることを前提に、今の子供たちの教育を見ていく必要があります。
 それは、ひとことで言うとこれも言いにくいのですが、共感と創造を中心とした社会を担う人間として子供たちが成長していくことが求められるようになるということです。
 もちろん、その土台としての知的な学力が必要なのは当然ですが、学力以外の要素がこれまで以上に大きくなり、その中でも特に創造力が教育の中心になるというのが、将来のコモンズ(共有地社会)の共通の了解事項となっていくのです。(つづく)


http://www.amazon.co.jp/dp/4140816872

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