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学力の厚みを育てる高度なゆとり教育  2017年7月5日  No.2981
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=2981      



 勉強のスタイルの違いとして、発表型の勉強と聴講型の勉強とがあります。
 これまでの学校における勉強は、ほとんどが椅子に座って先生の話を聞くという聴講型の勉強でした。
 聴講型の勉強は、居眠りをする人も出てくるし上の空で聞く人も出てくるので、一般に取り組みの意欲が低いのが特徴です。
 この意欲の低さをカバーするために、試験で評価し競争を行うということが行われてきました。

 これに対して発表型の勉強は、参加する人が自然に自分の頭脳を活性化させて取り組みます。
 しかし問題は、基礎的な学力や勉強に対する意欲が伴わない中で発表型の学習を行うと、焦点の定まらないゆとり教育のような形になってしまうことがあります。

 思考発表クラブに参加している子供たちを見ていると、ほとんどの子が積極的に自分の作品を発表し、他の人の発表に対して質問したり感想述べたりしています。
 発表している作品の内容を見てみると、どれもかなり長い時間をかけたことがうかがえます。

 昔の勉強スタイルになれている人が、この子供たちの時間をかけた準備や発表を見ると、もっと能率よくやることが大事だと考えることもあると思います。
 しかし、勉強における能率は、受験のときだけで十分なのです。
 受験期でない時期に能率よく勉強をやろうとすると、それはかえって厚みのない学力を育てることになります。
 子供の本当の学力を育てるためには、厚み、つまり伸びしろのある勉強をしていくことが大切なのです。

 そのために大事なことは三つあります。
 第一は、時間の余裕です。
 今の子供たちはいろいろな習い事に追われています。
 しかし、義務感でやるような時間はなるべく制限して、本人が好きなことに熱中できる時間を確保しておくことが大切です。

 第二は、保護者が自主的に主体的に取り組む勉強の大切さを理解していることです。
 詰め込み型の勉強に比べると、主体的に取り組む勉強は時間をかなり取られます。
 しかしその遠回りの時間が、その子の本当の実力を育てているのです。

 第三は、子供の勉強に親が協力的に関わることです。
 教育は、子供と保護者が協力して取り組んでいくものです。
 こういう協力は、親にとっては負担に感じる場面もあると思います。
 しかし、この負担は実のある負担です。あとになれば、必ずこれが価値ある負担だったということが分かるはずです。
 だから、小学校時代は親ができるだけ子供の勉強に関わるような形でやっていくことです。
 そのときの親の関心は、成績ではなく、勉強の中身に向けていくことなのです。

 これからの勉強の理想は、このような高度なゆとり教育になっていくと思います。
 こういう発表型の勉強をする一方で、その発表を支える基礎学力を育てるために、家庭で自学自習の勉強スタイルを身につけていくといいのです。
 

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森川林 20170705 1 
 子供たちが、作文の構想図を書いたり、算数の似た問題を作ったりするときに、そこにカットを描いたり、色を塗り分けたり、俳句を添えたりという余分な工夫をしていることがよくあります。
 勉強の能率から考えれば、そういう飾りのようなものは不要だということになります。
 しかし、実はそういう余分に思われるものこそ、その子が勉強を楽しんで取り組んでいる証拠なのです。
 勉強をノルマのように考える子と、主体的に取り組む遊びと同じように考える子との差は、学年が上がるほど大きくなってきます。


nane 20170705 1 
 低学年のときに勉強がよくできているのに、学年が上がるとだんだん伸び悩んでくる子がいます。
 そういう子に共通しているのは、ノルマ型の勉強をしていることです。
 勉強を楽しむのではなく、与えられたことを次々とこなしているだけなのです。
 ノルマ型の勉強は、受験のときに割り切ってするものです。
 小学校低中学年の間は、勉強に主体的に取り組むという姿勢が大切なのです。



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