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家庭での作文の教え方12 同音異義語の使い分け  2010年3月1日  No.809
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=809      





 漢語の同音異義語の使い分けはそれほど難しくありませんが、和語の同音異義語には難しいものがあります。

 梅棹忠夫氏は、体言は漢字で用言はひらがなで書くという書き方を提唱しました。用言をひらがなで書くと、文章全体が明るい印象になります。また、和語の同音異義語の使い分けで悩むことがなくなるという利点があります。しかし、用言をひらがなで書くというのは合理的ですが、まだあまり一般的とは言えません。

 なぜ日本語で同音異義語が多いかというと、1つは日本語は他の言語に比べて音素数が少ないからです。もう1つは、漢字は日本語に対する当て字として使われたからです。もともとの日本語は、音だけの言葉でした。そこに、意味を伴う漢字をあてはめたので、わかりにくい同音異義語が多くなったのです。

 例えば、作る、造る、創るの使い分けは、使う人のニュアンスでかなり変わります。しかし、話をするとき、聞き手は漢字の違いを意識して聞いているわけではありません。文脈の中で自然に「あ、つくるだな」と考えてそれで済んでいます。だから、用言はひらがなで、という考え方はそれなりに自然なことなのです。


 同音異義語で迷ったときは、どのようにしたらいいでしょうか。

 第1は、用字用語辞典を使って調べることです。前述した「必携用字用語辞典」(三省堂)が便利です。更に同音異義語の使い分けに徹底した本は、「漢字の用法」(武部良明著 角川書店)です。今は、「漢字用法辞典」(武部良明著 角川書店)となっているようです。

 第2は、インターネットで検索をしてみて、多く使われている使い分けを参考にすることです。

 第3は、漢語に直して考えることです。例えば、「たつ」という言葉には、「立つ」「経つ」「建つ」「絶つ」「発つ」「断つ」「裁つ」などの漢字があります。どの漢字を使うかというときの判断として、漢語として自然なものを使うということで考えることができます。

・時間が経つ=経過する

・家が建つ=建築する

・旅に発つ=出発する

・命を絶つ=絶滅する

・退路を断つ=遮断する

・布を裁つ=裁断する

 このように、漢語に直すと同音異義語の使い分けがわかります。

 もう1つは、反対語を考えてみることです。例えば、「あの人の気持ちはあたたかい」という場合、「あたたかい」の反対語を考えてみると、「気持ちがさむい」とは言わず、「きもちがつめたい」と言います。だから、「あたたかい」は、寒暖の「暖」ではなく「温冷」の「温」になるということです。

 第4は、パソコンを利用することです。日本語は、英語などに比べると誤変換の割合が非常に多い言語なので、その分日本語解析能力が磨かれてきました。

 例えば、先ほどの「たつ」の使い分けでも、「たつ」という言葉を変換しただけでは、いろいろな候補が出てきますが、「じかんがたつ」と続けて打つとほぼ確実に「時間が経つ」と出てきます。「たいろをたつ」と打つとこれも確実に「退路を断つ」と出てきます。

 この機能がもっと進歩すると、日本語の音声入力も、英語並みに簡単になっていくと思います。

 機械に任せられることは機械に任せて、人間は人間でなければできないことに専念するというのが未来の姿です。言葉の使い分けで悩むよりも、考えの内容で悩んだ方がずっと楽しいし、意義のあることだからです。
 

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家庭での作文の教え方12 同音異義語の使い分け 森川林 20100301 に対するコメント

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匿名 20100602  
小学高学年向けの『同音異義語』を教えてください。

森川林 20100603  
 Wikipediaなどが参考になると思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E9%9F%B3%E7%95%B0%E7%BE%A9%E8%AA%9E

ふせん 20100622  
先日より、付箋読書を子どもと始めました。子どもは(小学3年生)、付箋を貼るのが、楽しくて100ページくらいの本に付箋を50枚もつけました。親としては、少々多いかなと感じるのですが、いかがでしょう。子どもは、本を読むのが大好きです。辞書に付箋を貼ったりするのも大好きです。四行詩も書こうねと誘っているのですが、今後付箋読書はどのように進めていったらよいのでしょうか。

森川林 20100622  
 明日のホームページの記事で載せる予定です。
 小学3年生ですと、読む本も物語文のものがほとんどだと思いますから、栞がわりに貼る程度でもいいと思います。
 でも、付箋を貼ると、いかにも読み終えたという感じがするので、読書の励みにはなると思います。
 四行詩は、読書ノートを作って、週に何回か、それまでに読んだ本の付箋の箇所をもとに書いておくと、あとでいい記念になると思います。


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