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言葉の森と国語の成績  2010年4月24日  No.881
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 言葉の森で勉強をしていると、国語の学力がつきます。しかし、それは成績が上がることと同じではありません。成績を上げるには、上げるための勉強が必要です。それが、選択式の場合は、問題を解いて理詰めに説明する勉強で、記述式の場合は、指定の字数で時間内に書き上げる練習です。しかし、それらは、いずれも2、3時間もあればすぐにできます。そのような短時間でなぜ成績が上がるかというと、それまでに国語の学力がついているからです。

 次のような子がいました。小学校から言葉の森で勉強をしていて、中学受験をし、高校入試がないので中高と普通に勉強をしていた子です。高3になったときに、試しにセンター試験の国語の過去問を解いてもらいました。すると、意外なことに得点が高くありません。

 センター試験の平均点は60点ぐらいと言われていますが、その平均点と同じぐらいの成績です。そこで、小一時間かけて1問ずつ「なぜこの問題のこちらが答えになるのか」ということを理詰めで説明していきました。すると、次の週から、国語の成績はほぼ満点です。理系の志望の子なのに、国語の成績がいちばんいいという結果になってしまいました。

 なぜ、成績がすぐに上がったかというと、それまでに国語の学力がついていたからです。だから、同じように理詰めの説明をしても、それほど成績が上がらない子もいます。それは、その子の国語の学力が育っていないからです。言葉の森の課題の長文を読んで、内容を消化して、作文を書くという力がまだないということです。

 ここでわかるのは、国語の学力とは、読む力、書く力であって、国語の成績とは、問題を解く力であるということです。国語の学力があれば、国語の成績はすぐに上がります。そして、社会に出て役に立つのは、国語の成績ではなく、国語の学力です。大学入試の英語の学力も、半分は国語の読解力です。

 塾や予備校で勉強するのは、問題を解く勉強です。受験には時間制限があるので、時間内に解く練習はもちろん必要ですが、それよりも大事なのは、それまでに国語の学力をつけておくことです。長文を読み、自分なりに考えて、それを作文に書くという勉強の意義はここにあるのです。

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