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暗唱で大事なのは、覚えることではなく繰り返すこと  2010年6月4日  No.922
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 暗唱の練習は、小学校1、2年生ごろまでは、だれでも抵抗なくできます。暗唱とはそういうものだという気持ちで、素直にやっているからです。

 ところが、小学校3年生ごろから、急に暗唱がしにくくなります。その後、小学校5年生から更に暗唱がしにくくなり、中学生になると更に暗唱ができなくなるというように、段階的に暗唱が難しくなってきます。

 小学校3年生から初めて暗唱に取り組む子が、暗唱を難しく思うというのはわかりますが、小学校2年生までスムーズにできていた子が、小学校3年生からできなくなるということもあります。

 それは、なぜでしょうか。原因は、暗唱を覚えることと考えているからです。

 小学校1、2年生までは、文章を何度か繰り返し読めば自然に覚えられます。そこで、覚えることが目的のようになってしまいます。

 しかし、小学校3年生からは、単純に覚えることがだんだんできなくなってきます。それは、理解する力がついてくるからです。

 理解する力がついてくる結果、昔のように単純には覚えられなくなるので、がんばって覚えようとします。そのために、ますます暗唱ができなくなってくるのです。

 がんばって覚えようとする子は、次のようなことをしがちです。

・覚えにくい一文だけを何度も繰り返して覚えようとする

・声を出さずにじっと見て覚えようとする

・紙に書いて覚えようとする(これは特に高学年や中高生の生徒がしがちです)

・ときどき休憩を入れて、長い時間をかけて覚えようとする

 これらは、いずれも暗唱をしにくくする方法です。

 暗唱の方法は、ただ単に、「早口で」「声を出して」「繰り返す」というだけです。言葉の森では、この繰り返しをしやすくするために、暗唱用紙という方法を使っています。

 暗唱で大事なのは、覚えるという目的ではなく、繰り返すという方法です。繰り返すという勉強法を身につけて、理解力を育てるために、暗唱という練習をしているのです。

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