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暗唱用長文を課題の長文にも拡大(生徒父母向け記事)  2010年6月14日  No.931
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 現在、7月からの新学期の教材を作っています。7月からは、暗唱用の長文を毎週の課題の長文にも拡大します。具体的には、毎週の課題の長文に100字ごとの区切りを入れています。

 これまでのような形で暗唱用の3つの長文を選択してもいいですし、課題の長文12週分の中から選択してもかまいません。

 ただし、課題の長文は、説明文の文章が多いため、暗唱が難しくなると思います。

 そこで、暗唱のコツを再度説明します。

 暗唱は、覚えることを目的としません。繰り返し音読する結果として覚えることになるということです。


 第一のコツは、暗唱用紙を使うことです。このやり方が、いちばんわかりやすいと思います。暗唱用紙を横に1回ずつ山折りするときに縦に谷折リをしておくと、形が固定するので、回数を数えやすくなります。


 第二に読み方です。100字の暗唱は、ほぼノンストップで、句読点であまり区切らずに、早口で一息に、自分の耳に聞こえるぐらいの声を出して読みます。しかし、最初の数回はゆっくり読んでもいいので、できるだけ一文字も間違えないように読みます。最初に読み間違えると、その間違いが定着してしまうからです。


 第三は、100字と次の100字の間のつなぎです。100字の文章は一息に歌のように読めるので、途中で詰まることはありませんが、次の100字の文章に移るときの出だしが思いつきにくいのです。事実文であれば、自然にストーリーがつながりますが、説明文はストーリーにはなりません。そこで、出だしの言葉をイメージ記憶で覚えて、自分でストーリー化します。このときに、ダジャレの感覚が必要になります。


 以上のようなやり方ですっかり暗唱できるようになったら、早口ではなく普通の読み方で、イメージも使わずに読んでいくようにします。

 1日10分の暗唱で、頭脳が活性化します。頭のラジオ体操のようなつもりでやっていくといいと思います。


 よく、「数回で覚えてしまうので、そうしたら、もうそれ以上読まなくていいですか」という質問があります。

 このように、覚えることが目的のようになってしまうと、文章が難しくなって覚えにくくなったときに、逆に暗唱ができなくなってしまいます。

 この場合は、次のいずれかの方法で対応していってください。

(1)覚えられたかどうかに関わらず、決めた回数だけ読むようにする。
(2)当面は覚えたらよいとするが、文章が難しくなって覚えられなくなったときは、回数を決めた読み方に戻る。
(3)回数を少なくして決めなおす。

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