海外生活の中で日本語力をいかに維持するか
海外で暮らしていると、子供の日本語力をいかにキープするかということが大きな問題になってきます。言葉というものは、生活環境の中で身につくものなので、日本語と異なる言語文化圏にいる場合は、独自に日本語を学ぶ必要があるのです。
日本はこれから国際社会の中で重要な役割を果たすようになる
日本語を身につけることがなぜ必要かというと、大きく分けて3つの理由があります。
第一に、これからの子供たちが将来活躍する国際社会の中に、日本が当然含まれるからです。
日本は、民度の高い1億の人口を持つ国という点で、どの分野においても世界に高度な市場を提供する国になっています。また、日本は市場だけではなく、新しい生産技術や新しい科学技術を生み出してきた国です。更に今後は、日本がその独特の文化を背景に、世界に新しい文化を発信することが期待されています。
今後、国際社会の中で日本が大きな重要な位置を占めるようになることを考え、その日本で活躍するためにも確実な日本語力を身につけておく必要があるのです。
日本語は世界で最も古い文化を持つ言語のひとつ
日本語がなぜ重要かという第二の理由は、日本は世界の他の国々と比べても独特の文化を持ち、それがある意味で世界で最も古い文化のひとつとして存続しているからです。
日本独特の文化は、これから世界が新しい地球文化を創造する際の重要な役割を果たすと考えられています。
その日本文化の土台となっているものが日本語です。
日本語の感性が日本人の自然観を支えている
日本語が大切な第三の理由は、日本語は世界で唯一と言われる母音言語を保持している言語だからです。この母音言語を聞き取る際に形成される幼少期の言語脳が、虫の声や風の音などの自然音を人の言葉のように聞き取る感受性につながっています(東京医科歯科大学名誉教授角田忠信氏の研究による)。和歌や俳句の持つ情緒を理解するのも、この日本語の持つ感受性に深く結びついているからです。
子供の母語は、学校や地域で使われる言語の影響を受ける
子供の日本語力は、幼少期は家庭の親子の対話の中で育ちます。しかし、学齢期になると、家庭での親子の対話よりも、学校や地域で友達との交流の中で使われる言語が優勢になってきます。
特に、母音言語と子音言語の違いが母語として決定される時期は、小学1年生から小学3年生までの約3年間だと言われています(角田忠信氏の研究による)。
海外の生活で日本語力を維持するためには、家庭での日本語の会話を増やし、単なる勉強だけでなく遊びや娯楽の中で日本語に接する機会を増やしていく必要があります。
しかしそれでも、家庭の中の会話だけでは、子供が現地で使用する言語に比べて、日本語はどうしても使われる度合いが少なくなります。
寺子屋オンラインという日本語で交流する新しい学習システム
言葉の森の寺子屋オンラインは、日本語力の維持だけでなく日本語力の発達を促す勉強法として役立つ新しい学習システムです。
寺子屋オンラインの特徴は四つあります。
第一は、5、6人という少人数で行う勉強だということです。このため、参加するすべての生徒に発言する機会があります。
第二に、Zoomというウェブ会議システムを使ったオンライン学習だという点です。このため、世界のどこの国にいても、日本語を使う子供たちどうしでリアルタイムの学習ができます。
第三に、既に決められた答えのある受験勉強的な知識を吸収するような学習ではなく、作文や自由研究のように創造的な学習を中心としていることです。
第四に、その創造的な学習内容をそれぞれの生徒が発表し、その発表に対して全員が質問や感想を述べ合うような子供どうしの交流を生かす勉強にしていることです。
これらの特徴によって、友達との交流を楽しみながら、日本語を使って、これからの時代に必要な創造的な学力、思考力、表現力、対話力を育てる学習をしていけるのです。
帰国子女枠の受験作文や面接だけでなく、新しい創造的な学力が身につく
寺子屋オンラインの学習は、家庭での親子の対話を自然に広げるという面を持っています。それは、作文の材料を取材したり、自由研究の準備をしたり、作品をアップロードしたりする点で、親と子の関わりが必要になってくるからです。この親子の対話が、子供の語彙力、思考力、対話力を育てる重要な役割を果たします。
寺子屋オンラインの学習は、その学習内容とともに、学習の過程で生まれる交流と対話によって、帰国子女枠の入学試験の作文力、面接力に直結する力を育てます。
また、帰国子女枠の受験をしない場合であっても、生涯役立つ学力、勉強姿勢、家庭文化を作ることにつながるのです。
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