▼(小2父母)読書の習慣がなかなかつきません。暗唱が精一杯で本は気が向いたら読むという感じです。書くことは好きなので楽しく取り組んでいます。読書する時間を毎日うまくとるにはどうしたらよいでしょうか。
●読書が進まないのは、まだ読む力がないからです。その子の読む実力よりも難しい本を読んでいるのではないかと思います。次のようにしていくと読む力がついてきます。
1、面白いやさしい本を中心にする。
2、何しろ毎日読むことを続ける。
3、本人の読書と並行して、お母さんからの読み聞かせも続ける。
本人が読んでいるときに、何気なく横から、「よく読んでいるね」「本、好きなんだね」などと認めてあげる声かけをするといいと思います。
▼(小4父母)課題の中に書きたいものがなく負担になっているようです。先生と話しているときはいい雰囲気なのですが、電話のあとが続きません。
●書けないのは、課題のせいというよりも、作文の実力のせいです。小4以上は、自由な題名にすると、最初はよくてもそのうちにかえって書けなくなります。題名課題や感想文課題の作文を書くコツは次のとおりです。
1、課題が難しくなっているので、字数は短くてもよいと言う(驚くほど短くてもかまいません。例えば100字程度でもよい)。
2、書けたら、「難しいのをよくがんばったね」と認めてあげる(たとえ100字ぐらいであっても)。
3、書き出せないときは、お母さんが言ってあげたとおりに書かせてもよい。(事務局に電話をして追加の説明を聞かせてもいいです)
つまり、何しろ形だけでも書かせて、「できた」という実感を持たせることが大事です。
こういうふうにやれば、だれでも書けるようになります。簡単です。家庭だけで悩まずにご相談ください。
▼(小3父母)暗唱を、音読ではなく黙読で覚えてしまいます。毎朝やることになっていますが、たまに忘れると週末に一気に覚えるときもあります。
●小3のうちは、暗唱力もあり、文章自体も読みやすいので、そういう形でもできます。しかし、文章が難しくなるにつれて、音読でないと覚えられないようになってきます。また、毎日でないと覚えられないようになります。
毎日やるというのを子供の責任にするのではなく、子供の継続力をつけるための親の責任と前向きに考えて取り組んでいくとよいと思います。しかし、それが親にとって負担だと感じられる場合は、続けにくい自習を無理にすることはかえってよくありません。その場合は、毎日の暗唱はやめて、もっと続けやすい毎日の読書だけを確実にしていくといいと思います。